飲み会で「もう一緒に飲みたくない」と嫌われる人が無意識にやっていること・ワースト1
● マウンティングは「させてあげる」が10割 ――逆に、飲み会で自分をうまくアピールする方法はありますか? yuuu マウンティングはさせるものであって、しないほうが得策です。逆に言えば、マウンティングをしないマウントをするのが飲み会で自分を誇示する唯一の方法です。「あの人は上から目線でなく対等に話してくれる」というブランドを築きましょう。言うなら、相手にずっと「マウンティングエクスタシー」を与え続けるということです。 ――相手にマウントをさせてあげる具体的なコツはありますか? yuuu 『ビジネス会食完全攻略マニュアル』で会話の3STEP(序盤は相手の話を聞く、中盤は話題に踏み込む、最後に熱を語る)が大切だと述べたのですが、1STEP目の「聞く」で何を語りたいのかを把握し、上手く質問することがコツですかね。 勝木健太(以下、勝木) 他にも、相手を立てるためのマウンティング枕詞を使うことも有効かもしれません。 ――…マウンティング枕詞とは? 勝木 相手に敬意を抱いていることを示すために、発言の冒頭に加えると良い枕詞です。マウンティング枕詞には3つの型があります。一つ目は、「まさに○○さんの仰るとおりでして…」といった相手の意見やアイデアに賛同する態度を示す共感型。二つ目は「こんなことを○○さんの前で申し上げるのは釈迦に説法ですが、」といった相手の経験やスキルに対して尊敬している態度を示す尊敬型。三つ目は「私の理解力が追いついていないせいかもしれませんが、」といった自分に至らない点があると認める態度を示す謙遜型。 この3つの型を実践すると、相手のメンツを立てて、相手に自分の味方になってもらうことができます。
● アピールはNG。まず「マウントアセット」を手に入れろ ――「相手を立てる」とはいいつつ、自分もマウントしたい気持ちを隠しきれないときはどうしたらいいですか。 勝木 長期的にマウントできる何かを身に付けておくことですかね。マウンティングは客観的にさせるものであって、自分から語るものではないんですよね。なので相手から語ってくれそうなマウントを手に入れると自分のマウンティング欲求を満たせますよ。 そのために、SNSで自慢するなどの刹那的な「いいね」しかもらえない短期的なマウントを犠牲にして、代わりに2~3年何か一つのことに励み、新たな実績を作るんです。建物と同じで作り上げた実績も減価償却されていくので、45歳になって「新卒のゴールドマン時代は~」と言ってたらちょっとダサいわけですよね。 yuuu 1回、「潜伏」して、長期的な目線でマウントアセットを手に入れろという感じですね。逆に、自ら飲み会でアピールしたり、過剰にマウントをするのは、避けたほうがいいコミュニケーションの代表例ですね。どう頑張っても会話が歪になるので。 ――マウントアセットを手に入れた後、どのように活用したらいいですか? yuuu どんどん発信して相手に知ってもらうことが大事ですね。例えば、「有名人と仕事をした」「国の仕事に関わっている」「GAFAに呼ばれた」などのマウントアセットをLinkedInに書いてアピールするだけで、「この人仕事依頼来ているんだ。ちょっと頼もうかな」と思ってくれるんです。売れてる感は大事ですね。 勝木 どんな経験でも言い方次第で売れてる感が出せるので、ある種反則技なんですけど、反則技を出せないと勝てないという厳しい現実もあるので、局面に応じて、”利他的”なマインドで反則技を繰り出していってもらえればいいのではないかと思います。 (本稿は、『ビジネス会食完全攻略マニュアル』の著者・yuuu氏と『人生が整うマウンティング大全』の企画・プロデューサー・勝木健太氏への対談インタビューをもとに構成したものです)
yuuu(ユウ)