窯場が全焼した小石原焼の窯元、園児たちの作品で再出発…久々の陶芸教室「笑顔に元気もらいながら」
そんな中、太田さんは約30年前から公民館や小学校などで続けてきた陶芸教室で、今年度の火災前に参加した保育園の年長園児たちが来春卒園することに気付いた。すぐに教室の再開を決意し、11月中に3園を再訪した。
同月下旬、新たに焼き上げた土鍋や皿などの販売会を開くと、約80点が完売した。駆けつけた客からは「また応援します」「めげずにがんばってください」などと声をかけられたという。
保育園には、年内に焼き上げて作品を届ける予定だ。太田さんは「楽しみにしている子どもたちを待たせるわけにはいかない。私も多くの方の支えでここまで来られたので、ここが踏ん張りどころです」と奮起している。