ヒオカ「ちゃんみな×BMSGのガールズグループオーディション〈No No Girls〉。年齢・身長・体重不問という画期的なオーディションの持つ意味とは」
◆すべてを音楽に ちゃんみなは、かつてガールズグループオーディション「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(日プ女子)にSPトレーナーとして参加したとき、以下のように語っている。 「インターネットとかいろんなとこに言う機会があるけどそういうのをあえて言わずに『全部音楽にしてやる』。グッと飲み込んでそれをノートに書いた。それを私たちは音楽として消化して、ステージでパワーとして見せて、みんなにわかってもらうことができる。(ラッパーは)すごくラッキーな職種。」 彼女の曲は、自身の体験や感情を曝け出したものが多い。SNSに呟くことで発散できる時代に、あえてそこでは発散せず、すべてを音楽にぶつける。 だからか、彼女の歌はとても鋭利で、直情的で、生々しい。そして、最高にクールで、痛快で、カッコいい。加えて音楽性や芸術性、エンタメ性が高いからこそ、インパクトあるリリックが浮くことなく、スッと心に入ってくる。 辛かったこと、どうしようもなく苦しかったこと、悔しかったこと。それらを全部音楽にぶつける。生きて生傷を負いながら蓄積してきたものを、すべてエンタメに昇華するのだ。 そんな彼女の歌だから、胸に真っすぐ届き、突き刺さり、心が救われるのだと思う。
◆「No No Girls」 ガールズグループオーディション「No No Girls」は始まったばかりだが、「人格否定は一切しない」「歌には人生が表れるから何より重視する」など、ちゃんみなのイズムが垣間見える。ちゃんみなを追っているファンとして思うが、ちゃんみなは愛の人であり、努力の人であり、プロ根性の塊のような人。人格者である彼女の指導力や、エンターテイナーとしてのプロデュース力がいかんなく発揮されており、ちゃんみなの新章が始まったようだ。 https://www.youtube.com/watch?v=gPEm1VJn58Q&t=169s 集まった候補生はみな「No」と言われてきた体験を背負っており、ちゃんみなが重視する魂のこもった歌唱力のある人ばかり。歌唱シーンの動画を観たが、歌があまりに別格すぎて、感動し、泣いてしまった。ガールズグループのオーディションとはとても思えない、まるでゴスペルを聴いたかのようなソウルフルな歌声に圧倒される。 ちゃんみなは「私はガールズグループになれなかった人だから。なりたかったけどなれなかった人だから」とも語っている。でも、王道やメインストリームから外れているからこそ生まれる強烈な魅力があり、社会から疎外感を感じる人が強烈に共鳴する何かを持っていると私は感じる。ちゃんみなが王道アイドルだったら、ここまで多くの人の心を強烈に惹きつけることはなかったのではないか。彼女が教えてくれたのは、王道や普通から外れたところで、自分の美学を貫き通すって、こんなに魅力的で美しいんだ、ということだと思う。 ちゃんみなのプロデュースで、エンタメ界の常識を覆すようなグループが誕生する気がしてならない。
ヒオカ
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