アメリカ人はなぜ、「自己肯定感」が高いのか? アメリカ在住シングルマザーが痛感した日本との“大きな違い”
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 アメリカで生活していると、アメリカ人は自分を表現するのがすごく上手だなと感じます。 【こちらも話題】「差が歴然…!」“アメリカ育ち”の子どもが日本の小学校に体験入学したら…衝撃を受けた「日本の小学生の姿」 自分の気持ちを相手に伝えたり、人前で自分の意見を堂々と言えたり、なんというか「自分が大好き!」という人が多くて、「アメリカ人て自己肯定感が高いんだな~」と日々感じます。 これってやっぱり子どもの頃に親や先生から掛けられている言葉に、すごく影響を受けているんじゃないかと思います。
アメリカと日本では「特別」の意味が違った!
以前、息子がYoutubeでセサミストリートを見ていたのですが、その中でセサミストリートのキャラクターが子ども達に “What makes you special?” と質問をしていました。 「あなたの特別なところは何ですか?」という質問だったので、私はてっきり自分の特技や得意なことを言うと思っていたんですが、その質問に対する子ども達の答えは、 「私は動物が大好き」 「私はお友達に親切」 「ママといるとハッピー」 とかそんな答えばかりでした。 自分が「特別」な理由を答えるんじゃなかったのかな?と思っていたんですが、その後に考え方の違いに気がつきました。 他の人より上手だから、得意なことがあるから、人と比べて何かができるから「特別」なのではなくて、自分らしさや個性そのものが、自分を人とは違う世界にたった一人の「特別」な存在にしているっていう考え方なんだと思いました。 なのでこの時のセサミストリートのキャラクタ―の質問の意味は、「あなたらしさってなんですか?」っていうことだったんだと気づきました。 同じように感じたことが他にもあります。
自己肯定感が高いアメリカの子ども達ならではの答え
アメリカのプリスクールや小学校では、子ども達が “I am special, because…” と、自分がなぜ「特別なのか」を発表することがあるのですが、その時の答えも 「絵を描くのが大好きだから」 「自分の名前を気に入っているから」 「かわいいリボンを付けているから」 みたいな答えが出るそうです。 「絵が上手に描けるから」ではなくて、「絵を描くのが好きだから」とみんなの前で堂々と言えることが素敵だなと思いました。 アメリカ人の親や先生の褒め方や声掛けには、これが子ども達の自己肯定感を育てているのではと思うものがあります。 次回はこの“褒め方”について、「すごく良い!」と思った具体例を交えてご紹介します!
【Profile】ひろこ(@hirorokok)
カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。
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