1時間かけて作った料理を5分で食べる夫。「早食いは健康によくない」と言われますが、どのようなリスクがあるのでしょうか?
早食いを改善するには
早食いはさまざまな健康リスクにつながるため、改善を図ることが推奨されます。またその際には、ゆっくり、多くかむことへの意識が大切です。 具体的な改善方法は、独立行政法人労働者健康安全機構北海道中央労災病院治療就労両立支援センターが次のような内容を紹介しています。 ●硬い食材を使う:食物繊維の多いレンコンや豆、弾力のあるこんにゃくやタコなどが挙げられます。 ●調理方法を変える:焼き物や生野菜、雑穀ごはんなどはかむ回数が増えやすいです。 ●食材を大きめに切り、硬めにゆでる:よくかまないと飲み込みにくい大きさにすることがポイントです。 ●ながら食いをしない:テレビやスマートフォンなどを見ながら食事をすると、かむことに集中しにくいです。食事の際はできる限り「ながら食い」ではなく、食べることに集中しましょう。 ●一口ごとに箸を置く:箸を持ったままだと、かみ終える前に次の一口を食べがちです。一口食べたら箸を置くという動作を入れることで早食いを防ぐことができます。 ただし、歯の状態が悪いなどの理由で、硬いものをかめない方もいるでしょう。上記の方法に縛られず、自分の状況に適した方法を選ぶことが大切です。
早食いには、肥満、血圧上昇、心筋梗塞などのリスクが考えられる
早食いのリスクは、肥満、血圧上昇、脂質異常症、血糖値上昇、狭心症、心筋梗塞などが挙げられます。また、健康を維持するためには「ゆっくり、多くかむこと」が重要であり、早食いはこれを阻害する側面もあります。 早食いを直すには、硬い食材を使うなど食事の内容を変える方法と、ながら食いをやめるなど食事の習慣を変える方法が挙げられるでしょう。体の状態や生活環境などを考慮して、できるものから取り組むとよいです。 出典 独立行政法人労働者健康安全機構北海道中央労災病院治療就労両立支援センター ゆっくり食べてみませんか 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 (2) その他の消費支出、食料、住居などが実質減少(4ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部