「毎日一杯のワインが健康的」は真実? 最新の研究結果で明らかになったこととは
ワインの適切な摂取量は?
保健当局は、適度な飲酒量は、男性が最大で1日1~2杯、女性は1杯までとしています。ワインに関しては、5液量オンス(約140ミリリットル)です。でも、「飲酒に関しては、科学的に実証された安全な量はありません」とプロクターさん。 毎日の適度な飲酒でさえ、心臓や体重に影響をもたらすことも。「定期的な飲酒によって耐性や依存性、肝機能障害などの問題につながりますし、潜在的にはアルコールによる肝臓病のリスクも高まります」とローゼンスタインさん。 どうやら、量の多い少ないに関わらず、飲酒にはリスクが伴うよう。「現実を言うと、飲酒量は少ない方が健康にいいのですが、まったく飲まないのが一番なのです」とプロクターさん。 もっとも、だからといってワインを一切飲むべきではない、ということにはなりません。大切なのは、飲むときには潜在的な健康リスクを考慮すること。「週に2~3回、ワインを1杯飲むのは害が少なそうですが、ワインに健康上のメリットを求めることはおすすめしません」とローゼンスタインさん。 つまり、ときどきワインを1杯楽しむのは必ずしも有害ではないものの、ワインを健康的だというのは誤解を招く表現。抗酸化物質を摂取したいなら、ブドウ自体を食べればよく、ブドウの皮にはワインと同じポリフェノールが含まれている上、消化をたすける繊維も含まれているそうです。
From delish, Translation:Mayuko Akimoto