ジョコビッチの緊急声明が波紋…2つの疑惑を「誤報」と訴え「判断、人為的ミス」を認めるも新たな矛盾点が浮上
米CNNは、独自の情報筋の話として「豪州の国境警備隊は、ジョコビッチの12月のPCR検査結果と、セルビアでの新型コロナの検査で陽性となった後の数日の活動について関連する書類で不一致がある可能性を調査している」と伝えた。 「国境警備隊は、これらの問題がジョコビッチの現在の豪州でのビザの有効性に影響するかどうかはまだ判断していないと情報筋は話している」と続けた。 豪州の移民大臣が、再度入国ビザを取り消す権限を持っており、今日13日にも最終的な結論が下されると見られているが、英BBCは、「ホーク移民大臣は、新型コロナの感染を(ワクチン接種の)免除として考慮しないことで、ジョコビッチの入国ビザを取り消すことができるかもしれない。また彼の入国書類やセルビアの新型コロナの規則に違反した可能性があることについて調査した上で取り消しになるかもしれない」という見方を示した。 メルボルンで取材している現地記者の「声明ではジョコビッチは2点について語った。(陽性反応後にレキップ紙の取材を受けて)新型コロナの隔離規則を破ったことは、彼の国外退去の見込みに影響はないとする見方もあるが、明らかに見栄えはよくない。世界で最も厳しい新型コロナ対策に取り組まなければならない豪州の人々にとって、世界で最も有名なアスリートが公にワクチンを受けることに反対し、感染時に隔離規則を破ったことを明かしたのだ」という見解を紹介した。 さらに同記者は「渡航申告書類で誤った情報を提供したことを彼は人為的ミスとしたが、それを国境警備の審査官が受け入れるだろうか。彼のサポートチームが提出した追加書類が審査されているが、全豪オープンは、数日以内に始まり、彼がタイトルを防衛できるとの保証はまだない」と、まだジョコビッチの全豪オープン出場には懐疑的だ。 17日に開幕する全豪オープン。ジョコビッチ騒動の波紋はまだまだ収まりそうにない。