はやぶさ2が着地準備 JAXA会見(全文1)探査機は24日13時ごろ降下
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、記者会見を行い、小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」のタッチダウン(着地)の準備状況について説明した。 JAXAは14~15日にタッチダウンのリハーサルを実施。24~25日にもリハーサルを行う予定としている。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「「はやぶさ2」のリュウグウ着地の準備状況について JAXAが会見(2018年10月23日)」に対応しております。
小惑星探査機「はやぶさ2」の運用状況について
司会:【****00:00:40】ましたので小惑星探査機「はやぶさ2」の【10月期 00:00:44】第2回の説明会を開催いたします。まず初めに登壇者のご紹介をいたします。登壇者、「はやぶさ2」プロジェクトスポークスパーソンであるJAXA宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝。続きまして、JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真の2名でございます。本日、司会進行を担当いたします広報部報道・メディア課の永松愛子です。よろしくお願いいたします。それでは登壇者より小惑星探査機「はやぶさ2」の運用状況について説明いたします。よろしくお願いいたします。 吉川:では本日もお忙しい中いらしていただきまして、どうもありがとうございます。では早速資料に基づいてご説明したいと思います。めくっていただきまして最初、本日の内容ですね。今日は主に2つの項目がありまして、1つは先日行いましたTD1-R1-Aという2回目のタッチダウンリハーサルについての結果のご報告です。で、もう1つがTD1-R3と書いてありますが、これまさに今日からすでに始まっているんですけれども、3回目のリハーサルに相当する運用についての計画をご説明したいと思います。 で、その次のページは目次ですので、ここはちょっと省略しまして、もう1つ、4番目の項目でDPSという、これはアメリカの学会で今週「はやぶさ2」やはり注目されているので、これについてちょっとだけご紹介したいと思います。 では4ページ目、5ページ目はいつもと同じですので省略しまして、6ページ目からになりますけれども、現状は先日、10月の14から16にかけて2回目のタッチダウンリハーサルをしました。これをTD1-R1-Aと呼んでいますけれども、そのときは高度22.3メートル、これはこれまでの一番低い高度なんですが、そこまで降下をして、特にLRFというレーザー・レンジ・ファインダの機能の確認を行ったということになります。あと現在、まさに今日からなんですが、3回目のリハーサルに入ったと、これが現状です。 じゃあ7ページのほうにいきます。まず、このTD1-R1-Aの運用報告ですけれども、目的は高度40メートル以下に降りまして、航法誘導の精度を確認したいということです。特にLRFというレーザー・レンジ・ファインダの特性を確認したいということで、これは本来ならば1回目のリハーサル、TD1-R1、9月10日から12日に行ったときにやるはずだったんですが、そのときにはLIDARのほうの計測が途中でできなくなってしまって、低高度まで降りられなかったので、今回はその1回目のリハーサルを再度繰り返してやるということになりました。名称のほうは、本当はTD1-R2と言うべきなんですが、TD1-R2という名前ですでに事前に計画をしていたものがあるので、同じ名前だと混乱しますので、R1-Aと名前を変えております。 次のページが実際の運用実績なのですが、これは最初に、前回お見せしました運用の予定のグラフに実際の時刻を書き込んだだけです。ほとんど予定どおりに運用ができたということになります。で、この図よりも次のページの図が重要でして、9ページです。これは一番最後の、一番接近した前後で高度の計測値なんですが、緑がLIDARですね、これまで距離を測っていたLIDARによる計測値です。縦軸が高度、メートル単位でして、横軸が時刻になります。