PTAって強制?子を持つ親悩ます役員決め・・・独自入手した「勧誘マニュアル」の実態
「PTA役員の勧誘・訪問マニュアルが配布されている」 日本テレビの情報提供サイトにこんな投稿がありました。学校の行事や登下校時の見守りなど、先生と保護者が協力しあって子どもをサポートする「PTA」。難航するのが委員決めや役員決めですが、取材すると、委員決めに“割り箸”が使われたり、役員指名にあたっての“訪問マニュアル”が存在したりしていました。そこには訪問時のセリフの指南まで。PTAに悩む声も寄せられる中、PTAの『今』を取材しました。 (報道局 調査報道班 及川光昭)
■小学校で“ブラックPTA”も 保護者は夜まで帰れず…
PTAとは、学校に通う子どもの「保護者」と「教職員」で構成される“社会教育団体”で、加入も退会も任意となっています。しかしー。 現役PTAの会長 「(本来は任意ですが)入学したら全員PTAに入って頂くという流れでした」 PTAの実態を語ってくれたのは、関東にある小学校の現役PTAの会長です。 以前、この学校では、保護者全員が“PTAに入会します”という選択肢しか書かれていない同意書(入会届)を学校に提出しなければならなかったといいます。 提出しない保護者については、PTAが学校から名簿を借りて調べたといいます。 現役PTAの会長 「提出していない方に対しては、後ほどお呼び出しをして、出してくださいというお願いをしました。何が何でも書いてもらうということです」 さらにー。 現役PTAの会長 「委員を決めるために保護者が集まったのですが、6年生の委員だけが決まらず、昼過ぎに始まった会は、夕方6時まで続き保護者が帰れなかったこともあります」 それでも、決まらないと… 現役PTAの会長 「委員が決まらないときは“くじ引き”で決めます」 割り箸の先端に色がついた“くじ”を引くと、委員に選ばれるのだといいます。 そして、委員を辞めるためには“ある儀式”が。 現役PTAの会長 「委員の活動に参加が出来なくなった保護者は、他の保護者の前で 理由を述べないといけません。私たちは“免除の儀式”と呼んでいます」 保護者の前で、委員を辞める理由を説明し、2/3の同意が得られないと辞められないといいます。