鴻海の売上高、市場予想を上回る伸び-旺盛なAI需要が継続
(ブルームバーグ): 米エヌビディアや米アップルの製品を受託生産する台湾の鴻海精密工業が5日発表した2024年10-12月(第4四半期)売上高は、市場予想を上回る伸びとなった。人工知能(AI)インフラ関連の旺盛な需要が継続したことが背景。
10-12月売上高は前年同期比15%増の2兆1300億台湾ドル(約10兆1600億円)。市場予想は13%増収だった。12月の売上高は同42%増の6548億3000万台湾ドル。
同社は、25年1-3月(第1四半期)も大幅な増収を見込んでいると述べた。
鴻海など台湾のAIハードウエアサプライヤーは、アルファベットやマイクロソフトといった米大手ハイテク企業によるデータセンター用サーバーへの巨額投資という追い風を受けている。ただ投資家の間では、AI需要の拡大がいつまで続くか懐疑的な見方もある。
鴻海は、AIサーバーを含むクラウド事業の売上高が、2025年にはiPhone製造部門に匹敵する規模になると予想している。
アップル依存から脱却しようとする鴻海にとってAI市場は極めて重要。同社は電気自動車(EV)製造参入も進めているが、同事業が収益に与える影響はまだ限定的なものにとどまる。
原題:IPhone Maker Hon Hai Clinches Sales Beat on Strong AI Demand(抜粋)
(c)2025 Bloomberg L.P.
Jane Lanhee Lee