「アッコにおまかせ!」終了説が出た和田アキ子の限界 強面キャラが本物の権力者として批判されるように
■「笑って許して」くれる優しさ 芸人たちが和田のことをさんざんネタにするのは、彼女が文字通り「笑って許して」くれる器の大きい人物だからだ。父に厳しく育てられ、若い頃にイジメにも遭った和田は、後輩やスタッフにはとても優しい。 また、好奇心が旺盛で、何でも一度はやってみる、というのがモットー。「ガングロ」がブームになったときには、わざわざ渋谷に出向いて生でヤマンバギャルを見たこともあった。 ここ最近でも「ポケモンGO」をやってハマったり、若手ミュージシャンのフレデリックから楽曲提供を受けたりしている。若者文化も頭ごなしに否定したりはしない懐の深さがある。
和田は体が大きいだけでなく、人としての器が桁違いに大きい。バラエティの世界で権力者のキャラクターを演じ続けてきた彼女が、本物の権力者として批判を浴びている現状は何とも皮肉である。 『アッコにおまかせ!』が終了を迎える前に、彼女のバラエティタレントとしての功績が再評価されることを願っている。
ラリー遠田 :作家・ライター、お笑い評論家