綾瀬はるか体を張って挑み続けるアクション演技 傷をCGで消すことも
近年は体を張ったアクションが魅力の一つとなってきた綾瀬はるか。俳優デビューして20年以上になる今、アクションへの思いやさまざまなエピソード、最新作での取り組みまで聞いた。 【写真特集】綾瀬はるか
アンジェリーナ・ジョリー、マット・デイモン…アクションとの出逢い
2001年に俳優デビューした綾瀬だが、アクションの演技をしたのは2008年公開の映画『ICHI』だ。同作は『座頭市』の主人公を女性に置き換えたリメイク作品で、綾瀬はこの映画で殺陣に挑んでいる。いつ頃からアクションに興味を持ったのか聞くと、体を動かすことはもともと好きだったもののそれほど強い関心があったわけではないという。 「子どもの頃からアンジェリーナ・ジョリーさんやマット・デイモンさん、トム・クルーズさんらが出演する映画を観るのは好きでしたが、とくにアクション作品に憧れていたわけではなく『面白そうだな、いつかやってみたいな』程度の興味でした。ただ、物静かな映画を観るよりはたとえば『ジュラシック・パーク』だったり、『ホーム・アローン』にしても子どもと泥棒のミニアクションがあったりする、そういう映画が好きではありました」
アクションは体力勝負 傷CGで消すことも
近年は綾瀬はるかというとアクションが思い浮かぶ人も少なくないはず。実際にアクションを演じるようになり、心がけていることは「安全第一」だときっぱり話す。 「入念な事前確認で安全を確保しておかないと、もし怪我をしたら撮影がストップしちゃいますからそこは怠らないです。あとはもちろんトレーニング。やっぱりアクション作品は走ったりすることも何回もあるし体力勝負という面がありますから体力作りだったり体幹トレーニングも必要です」 しかしやはり体を張ったアクションに危険はつきものだ。危ない思いをすることは当たり前のようにあるという。 「あるドラマで相手役の役者さんとタイミングがズレて目の付近にパンチを食らって内出血しちゃって、全部CGで消してもらったことがあります。映画でも槍が当たって切っちゃった傷跡をCGで消してもらったり。私ではなくてもキャストの誰かが鎖骨を折ったとか、そういうことはよくあります」 そう振り返って笑う綾瀬は、まさにアクション俳優のたたずまい。危険はあるがその緊張感がいいようだ。 「経験を積めば積むほどいい意味での緊張感は増します。練習でも本当に部活みたいに何回もお互いすり合わせて意見を交換し合うので、仲間意識は強くなります。それでも練習であらかじめ決めていた踏み込みの位置が、本番で気持ちが入るとアクションが大きくなって思っていたより近くに来たりするんですよ。それでケガをしたり。でも、それはもうしょうがないんです。本番になるとそういうものなんです。気持ちが出てきちゃうんです」