【日本生協連に見るSDGs】エシカル消費に対応したコープ商品開発を加速
日本生活協同組合連合会のSDGs(持続可能な開発目標)への対応が本格化してきた。生協運動の歴史から見ると、モノ不足の解消、偽物商品の駆逐、生産者との交流、環境配慮など変遷してきたが、その時代の社会情勢を反映した結果だ。現在はグローバル経済で世界的に貧富の格差が明確になってきた中で貧困を減らし、持続可能な社会づくりを目指すSDGsに対応する。日本生協連は、SDGsへの取組みの中でエシカル消費(倫理的消費)に対応したコープ商品の開発を進める。世界的に見てもエシカル消費対応の原材料は欧米などのメーカー、小売業が多くを調達していて、生協を含めても日本の企業の利用量はあまり多くなく、消費者の理解も得られていない。東京2020大会の食品の調達コードにエシカルなどが含まれている。食品メーカーの開発機運も高まっていたが、大会は延期された。ただ、各生協はSDGsへの対応を宣言していて、その動きは加速する見込みだ。
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日本食糧新聞社