アップルの主力製品が一気に刷新! カメラとして進化したiPhone、健康機能が強化されたApple WatchとAirPods。
新しい《Apple Watch》で、最も注目すべきは新たに睡眠時無呼吸の兆候を教えてくれる「呼吸の乱れ」という機能が追加されたことだろう。なお、この機能は《Apple Watch Ultra 2》に加えて、series 9以降の《Apple Watch》でも利用できる。 Series 10のケースは、100%再生アルミニウムまたは95%再生チタニウム製など環境に配慮した設計となっている。 製品価格は《Apple Watch series 10》のアルミニウムのモデルが5万9800円から、チタニウムのモデルが10万9800円から、《Apple Watch Ultra 2》が12万8800円から、《Apple Watch Hermès Ultra 2》は220,800円となっている。
3:《AirPods》シリーズも一新、《AirPods Pro》には聴覚保護の新機能
世界的に人気のヘッドホン《AirPods》シリーズも一新されUSB-C端子を使った充電が標準になった。 人気のオーバーイヤーヘッドホン《AirPods Max》もUSB-C端子とミッドナイト、スターライト、ブルー、オレンジ、パープルの5つの新色でリニューアルとなった。
オープンイヤーデザインの《AirPods 4》は3Dフォトグラメトリーやレーザートポグラフィーなどの高度なモデリングツールを使って、何千もの耳の形状や5000万以上のデータポイントを精密にマッピングし解析して再設計、どんな耳の形にもよりしっかりとフィットするようになっている。アップルが多くのコンテンツサービスで提供している空間オーディオにも対応した。 《AirPods 4》には通常モデルに加えて8000円高いアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能付きのモデルも用意される。ANC機能だけでなく、ワイヤレス充電や《iPhone》を使ってどこにあるかを探す機能にも対応している。充電機能を備えたケースも小型化されており、ワイヤレス充電機能を備えたケースとしては業界最少となっている(ANC無しモデルもケースのサイズは同じ)。 一方、最も人気が高い《AirPods Pro 2》には新機能が追加に。世界に約15億人いる難聴を減らすために3人に1人が影響を受けている聴覚に影響を及ぼす可能性のあるレベルの大きな環境騒音を低減したり、数分で診断できる聴力テストのヒアリングチェック機能を搭載する。また軽度から中程度の難聴が認められる人向けに臨床レベルの補聴器の性能を備えた処方箋不要のヒアリング補助機能を提供する。 《AirPods 4》は、製品内のマグネットは100パーセント再生希土類元素、複数のプリント回路基板のメッキに100パーセント再生金を使用。ケースにも、メインロジックボードのはんだ付けに100パーセント再生スズ、ヒンジに100%再生アルミニウムを使用するなど環境配慮も行なっている。 製品価格は《AirPods 4》の通常モデルが2万1800円、アクティブノイズキャンセリング搭載モデルが2万9800円、《AirPods Pro》が3万9800円、《AirPods Max》は8万4800円となっている。 一連の新製品発表は、人々の健康を守る機能やAI機能で暮らしの質を改善するAppleの挑戦が新しいチャプターを迎えたことを教えてくれている。
text_Nobuyuki Hayashi editor_Keiko Kusano