【お待たせー!】5年の待ち時間を経てアストンマーティンからついに1,079馬力V8搭載スーパースポーツカー「ヴァルハラ」正式デビュー!
プレスリリースでは、アストンマーティンは惜しみなく賞賛の言葉を並べている。「公道でもサーキットでも秀でた性能を発揮する」車であると述べている。さらに、「ヴァルハラ」は「ドライバーにとって究極のスーパーカー」に他ならないと述べている。もちろん、我々は来る最初のテストで、これが本当かどうかを確かめる。
1,655kgの車両重量
書類上では、その可能性は有望に思える。全長4.73mのプラグインハイブリッドスポーツカーのカーボンモノコックは超軽量で、車両重量1,655kgという比較的低めの重量に貢献している。シャーシに関しては、アストンマーティンはアストンマーティン パフォーマンス テクノロジー(AMPT)との緊密な協力関係から恩恵を受け、プッシュロッド式フロントアクスルサスペンションを採用している。また、空力特性に関しては、アストンマーティンはF1のノウハウも活用している。DRSを含むアクティブエアロダイナミクスにより、時速240km以上の速度では最大600kgのダウンフォースが発生する。同時に、「ヴァルハラ」は固定翼なしでも問題ない。「レースモード」の場合のみ、スポイラーが255mm伸びるようになっている。 最初のスタディデザインは、長年にわたって慎重に適応されてきただけだ。アストンマーティンによると、「ヴァルハラ」はブランドにとって画期的な新しいデザインで成り立っている。2つのベンチュリトンネルが目立つリヤエンドは特に印象的だ。4本の排気管は2つの目に見える排気口と、ディフューザーに組み込まれた2つの排気口に分かれている。また、ルーフに設けられた機能的なエアスクープも目を引くデザインだ。このエアスクープは、エンジン、空冷式インタークーラー、エンジンルーム冷却ダクトに空気を送り込む。
購入客は、鍛造ホイールまたはマグネシウムホイール(フロント285/30 ZR 20、リア335/35 ZR 21)の2種類のホイールデザインから選択できる。フロントに410mm、リアに390mmのディスクを備えたカーボンセラミックブレーキシステムにより、最高速度350kmまで加速可能な「ヴァルハラ」のブレーキ性能は最大限に確保されている。 F1マシンとの密接な関係は、インテリアにも明らかだ。足元のスペースが広くなり(ペダルはシートよりも高い位置に配置されている)、一体型のシートと特別なステアリングホイールが採用されている。
アストンマーティン ヴァルハラは999台限定
アストンマーティンの情報によれば、999台限定の「ヴァルハラ」の最初のプロダクトカーが世界の道路やレースコースを走るようになるまで、それほど長くはかからないだろう。999人の顧客全員が自分だけの夢の車を組み立てられるよう、アストンはカスタマイズ部門「Q by Aston Martin」を通じて、ほぼ無限の構成オプションを提供している。25ページにわたるプレスリリースで触れられていないのは価格だけだ。以前は、ベース価格70万ユーロ(約1億1,500万円)、総額83万3,000ユーロ(約1億3,700万円)という数字が挙げられていた。しかし、5年を経た今、価格は上昇していることも想定される。
Jan Götze