「老害で邪魔なら掃いて」 森会長、自ら辞任は否定
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は4日、記者団に対し、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で行った「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」などの女性蔑視ともとれる発言をしたことについて「深く反省をしている」「撤回をしたい」と述べた。一方で、組織委会長を辞任するつもりがあるかと問われると「自分からどうしようという気持ちはありません。みなさんが邪魔だと言えば、おっしゃる通り老害が粗大ごみになったのかもしれませんから、そうしたら掃いてもらえばいいんじゃないですか」と語った。
国際オリンピック委員会(IOC)に今回の問題について説明する意思はあるか、との質問に対しては「そんな必要ないでしょう。いまここでしたんだから」と返答。IOC側からの問い合わせの有無については「私は分かりません」としながら、組織委の職員は日々連絡を取っていると説明し、「そういう話があるのかもしれません」と語った。 「女性は話が長いと思うか」と問われると「最近女性の話しを聞かないからあまり分かりません」と述べた。今回問題視されている発言については「場所をわきまえてちゃんと話したつもり」とした。 途中、質問した記者に、問い返す場面もあった。記者が「オリンピック精神に反するという話もされた。そういう方が組織委の会長をされることは適任なのか」と質問したとき、森会長は「さあ。あなたはどう思いますか」と逆に質問。記者が「私は適任ではないと思う」と述べると「ではそういう風に承っておきます」と返した。