【激震スクープ】ホンダV5エンジンを搭載したスーパーマシン?!「V6は根性なし」とは……?【復刻記事】
開発コードの存在も確認、プロジェクトスタートだ!
もうあきらめかけていた人もいるかも知れない、ホンダのV型5気筒市販マシン。’01年の1月に初めてその姿を見せて以来、こぞって市販のスクープが各誌を賑わせた。早ければ’02モデル、そうでなくても’04モデルのCBRがV5レプリカとして登場するかも? しかし、その夢も’02年半ばにあえなく消え去り、先ごろ発売されたCBR1000RRは並列4気筒エンジン搭載のスーパースポーツであった。これはRC211Vのテクノロジーをふんだんに盛り込み、エンジン形式以外はフルレプリカといっていい程の出来。ここまでくると市販V5マシンが遠ざかって見えても不思議ではない。しかし、V5プロジェクトは確実に存在する。そのマシンの全貌はまだ謎のベールに包まれてはいるが…。 情報を整理してみよう。まず、予想される発売時期だが、これは’06年となる。とすると発表は恐らく’05年の秋、イタリア・ミラノショー前ということになりそうだ。今秋のドイツ・インターモトショーにプロトタイプが展示される可能性はゼロとは言えないが、今のところそのような情報は入ってきていない。 どんなマシンかについては次項から詳しく検証していくが、確定情報は得られておらず現時点では不明だ。ただ、唯一確かだと思われるのは、それが「ロードスポーツ」のカテゴリーに属するということ。アメリカンやましてやオフロードでは絶対ないのだ。 スペックももちろん不明、排気量や馬力など現段階で分かっていることは何もない。ただ、可能性として高いのは、75.5度V型5気筒エンジンで、バランサーの必要がない優れた基本設計を踏襲するということだろう。その理由は後述するが、そうでなければ、V5を市販で出す意味がないと言ってもいい。 最後に気になる情報をお伝えしよう。この市販V5、2バリエーションあるという噂がある。エンジンを共有して異なるコンセプトのマシンが2種類発売されるというのだ。決して有り得ない話ではない。かつてホンダのV4エンジンがそのような形でリリースされた実績もある。 いずれにせよ、ここにきて俄然現実味を帯びてきたホンダのV5市販バージョン。ここで開発コードを書くことはできないが、その記号がどんなマシンを意味しているのか検証してみたい。特別に元朝霞研究所エンジニアを招いて、その実像に舞台裏から迫る!!