干支の引き継ぎ式中止の通天閣が幻のダジャレ口上発表「来年はハッピーギューイヤーに」
来年がハッピーギューイヤーになり、うっしっしと笑えることを祈って━━。大阪市浪速区の「通天閣」は25日、今年の開催が中止となり、幻となった「干支の引き継ぎ式」名物、ダジャレ口上を公式サイトなどで発表した。通天閣観光は「来年は今年の分まで盛大に行いたい」と話している。 【中継録画】昨年の干支の引き継ぎ式の様子 「きラット輝く年に」
1956年から続く縁起行事、ダジャレ口上が名物に
この式典は、1956年から続く通天閣の縁起行事として親しまれている。毎年、動物園などから本物の動物を招き、動物同士がこの1年の反省と来年の抱負を「ダジャレ交じりの談話形式」で語り合うのが名物となっている。
ずっと続けてきたが中止・社長「苦渋の決断」
しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた上に、今月3日に府の新型コロナ対策独自の基準「大阪モデル」で警戒度が「赤信号」になったことなどを受け中止が決定。 通天閣を運営する通天閣観光の高井隆光社長は「多くのみなさまをお招きして通天閣がクラスターになると本末転倒。ずっと続けてきましたが仕方がない。苦渋の決断です」と話していた。 また、ダジャレの口上を考えていても「全部『コロナ』『コロナ』しか浮かんでこなくて、正直、気乗りもしていなかった」という気持ちもあったという。
今年はどんな口上か?という問い合わせ受け急きょ発表
ただ、長年行われていた大阪の年末の風物詩。毎年の動物同士のダジャレ口上を楽しみにしていた人も多く、通天閣観光に「今年はどんな口上の予定だった?」という問い合わせが多かったことから、通天閣公式サイトで今年(子年)の口上と来年(丑年)の口上を急きょ発表する運びとなった。
「引き続き一致団結、頑張りマウス」
今年行われるはずだった干支の引き継ぎ式、幻の口上は次の通り(発表原文のママ掲載)。 ・今年「子年」の口上 今年はなんと言っても、新型コロナウイルス感染症に振り回された年。ウイルスが世界各地に広がって、緊急事態宣言が行われ、皆、ふラット外出したい気持ちを抑えて、夢チュー(夢中)で感染防止に取り組みました。 健康へのチュー目(注目)が高まり、感染状況に一喜一憂しながらテレビやネットをねずみ(寝ず見)る毎日でした。ま~うすうす感じていましたが、コロナとの闘いはまだ続きそうです。 引き続き一致団結、頑張りマウス!