独断と偏見、自動車最前線執筆陣が選ぶ【2024-2025年の1台】ホンダ電動化の幕開け、BEV「N-VAN e:」に期待
また、後席シートだけでなく、助手席側シートにもダイブダウン機構を採用。背もたれを前に倒し、シート全体をフロアに収納する機能を3席ともに持つことで、ほかの軽商用バンにはないフラットで広々とした荷室を実現する。 これらの魅力により、N-VANは、配送業などの商用からアウトドアなどのレジャーまで、さまざまなニーズに対応。企業から個人事業主、一般ユーザーまで、幅広いユーザー層から選ばれていることも特徴だ。かくいう筆者も、内外装に遊び心を演出した+STYLE FUNのFF(前輪駆動)ターボ車(現行は「FUNターボ」グレード)の2021年式を所有。撮影機材などを積んで取材先へ移動するビジネス用途としてはもちろん、休日にバイクを積載してサーキット走行を楽しむトランポとしても利用しており、公私ともにお気に入りの愛車となっている。
ちなみに現行モデルは、2024年4月に一部改良を受けて安全運転支援システム「ホンダセンシング」などをアップデート。ラインナップは、NA(自然吸気)エンジン搭載車にスタンダードの「G」と「L」、+STYLE FUNは新たに「FUN」グレードと名称を変更したほか、筆者も乗るターボ車の「FUNターボ」も用意。また、NAエンジン車では、アウトドアスタイルの印象を強調した特別仕様車「STYLE+ NATURE(スタイルプラス ネイチャー)」も追加して、ラインナップを強化している。
駆動方式は、全タイプにFFと4WDを設定。また、オートマチックのCVT車に加え、GとFUNには6速MT(マニュアル・トランスミッション)車も用意する。価格(税込み)は、136万5100円~201万6300円だ。 ■電動化されたN-VAN e:のラインナップ そんなN-VANのBEV版がN-VAN e:だ。ラインナップは、4人乗り仕様車に、スタンダードの「e: L4」と、ファッショナブルな印象を加味した「e: FUN」を設定。また、商用ユースに特化した仕様として、運転席のみの1人乗り仕様車「e: G」と、前席2人乗り仕様車「e: L2」も用意する。いずれも駆動方式はFFのみだ。
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