30代の「専業主婦」がせどりで大赤字…!夫に内緒にしてる「損失額」の中身…「やるんじゃなかった」
セレブ風の「現役女性せどらー」
商売を成功させるには、次々とリリースされる売れる商品の確保が必要と、ときには夫からお金を借りることもあったという。マホさんが仕入れた商品のなかで売れるものは、瞬間風速的にはなくなるものの在庫を増やすと売れないなどのこともあり、在庫は増えていく一方だった。 梱包などは夫や子どもにも手伝ってもらって頑張ったものの、利益は5万円前後。仕入れリスクやスキマ時間をフル活用していることを考えると、決して効率の良い稼ぎ方ではない。それでも利益を増やそうと、大手通販サイトへの出品も決意したが、手数料が高額で薄利多売のため、月の売上は1万円ほどしかのびなかった。 「じつは『転売ヤー』『底辺』などとネットの声を耳にするので、ママ友や学生時代の友人にはせどりをしていることを話せていません。買い占めや高額転売はしていませんが捉え方は人それぞれなので、話してもいいことないと思ってしまいます。なので夫以外は私が働いていることは知りません。 夫は私が働きたいという気持ちを汲んでくれているので応援はしてくれていましたが、仕入れや売れ行きの悩みを相談しても『俺に聞かれてもなぁ……』と言われてしまうので、話しづらいんです。一人で仕事をする気楽さもありますが、孤独感もすごく強く感じてしまいました」 現状打破するために何かできないか……そこで出会ったのがせどりのノウハウを発信するyoutubeチャンネルだった。 「現役女性せどらーさんがハイブランドファッションで身を包み、ディスカウントストアを巡る動画を毎日のように見て成功の秘訣を勉強していました。利益商品の見つけ方、販売する上での注意点、ワンポイントアドバイスなどを丁寧に解説してくれるんです」 この女性のせどらーは、自身のスクールも運営しており、動画にそのスクール生も映ることがあるという。仲間と一緒に仕入れをしたり、オシャレな場所でお茶をしながら雑談したりする姿を見て、マホさんは羨ましい気持ちになったと話す。 「相談する人もおらず、ひとりぼっちでずっと仕事をしていたので、孤独を感じていたんです。なのでせどり仲間と楽しみながら仕事が出来たら良いなと思いました。 無料で相談に乗ってくれるとのことだったのでコミュニティに登録、コミュニティには更に詳しく書かれたせどり情報が記載されており、良い印象しかありませんでした」 しかし、この「せどりの情報スクール」を知った、夫からのある一言でマホさんの目が覚めていく。 「夫から『せどりだけじゃ稼げないから高額な情報スクールをやっているんだと思うよ』と言われました。スクールの料金相場を調べてみると50~100万円、やり方を知っている人に聞くのが一番良いと言っていましたが、こんな高額な料金は払えません。 優しく説明してくれている裏には何かあることを忘れてしまうほど、赤字を取り戻さなければと必死で何も見えなくなっていました」