【ハイライト動画あり】早稲田大学がFW・BKで計8トライ。近畿大学は強力スクラム&アタック炸裂。第61回全国大学選手権・準々決勝
「前半は(スクラムで)試合ができていましたが、後半では早稲田大学さんの修正力がすごくて、かなり修正してきて、前半とは全く違うスクラムを組んできた。そこに対応できませんでした」(近畿大・中村主将)
早稲田大は後半10分、そのスクラムでペナルティを奪うと、ハーフウェイライン付近のアタックを続けてCTB福島秀法が突破&オフロードパス。
LO西浦剛臣、WTB池本晴人がクイックパスで右隅のWTB田中健想に繋げ、衝突局面での判断が光るフィニッシャーが後半11分にチーム5本目。6分後にはPGも加える盤石の展開で29点リード(34-5)を得た。
さらに早稲田大は途中出場組がインパクトを与える。
後半19分から出場したスクラムハーフの宮尾昌典がショートサイドに仕掛け、守備を引きつけ、こちらも途中出場の安恒直人の突破を演出。リザーブ組の連携から後半24分に6本目。39-5とした。
大量リードを奪われても、近畿大のエナジーは落ちなかった。その証拠は終盤(後半27分)のチーム2本目だ。
ゴール裏の仲間の声援を受けた近畿大が中盤からアタック。相手ペナルティからSO西柊太郎が相手を弾いて前進すると、キーマンの一人、CTB嶋竜輝が突破してワンハンドの技ありオフロード。途中出場の井上晴嵐がグラウンディングを決め、意地の2本目を奪ってみせた。
しかし地力は終盤2トライを追加した早稲田大にあった。最終スコアは53-10の大差となった。
ブレイクダウンのターンオーバーは速報値で早稲田大が5回(近畿大は0回)。ブレイクダウンの仕事量、激しさを含めたディフェンス力が光った。
「非常に勢いのある強みのしっかりしたチームである近畿大学さんに、しっかり勝負できたことは非常に良かったと思います。自分たちのディフェンスでまだ課題はありますが、これから準決勝へ向け、しっかり準備して臨みたいと思います」」(早稲田大・大田尾監督)
近畿大も最終盤、早稲田大の再三のスクラム選択にも対抗。スクラムトライを許さず直後の展開攻撃もしのいでみせた。近畿大の神本健司監督は、最高タイのトップ8に進出したチームを手放しで讃えた。