【ハイライト動画あり】早稲田大学がFW・BKで計8トライ。近畿大学は強力スクラム&アタック炸裂。第61回全国大学選手権・準々決勝
さらに近畿大はふたたびノット・ロールアウェイを犯し、早稲田大にモール・トライで3本目。早稲田大は20分までに3連続トライで17-0とリードを広げた。
関東でのアウェーゲームで被3連続トライ。避けたかったはずの展開で劣勢となった近畿大。それでもゴール裏から声援を届けるノンメンバー組に応えるように、近畿大の武器が炸裂する。
PR蔡唯志、HO村尾幹太、PR稲場巧を最前列に据えたスクラムだ。
前半20分(2本目)のスクラムで、近畿大がこの日初のペナルティを奪取。さらに7分後にも強烈ヒットから2連続PKを奪い、一筋の光明となった。
「相手(近畿大)のスクラムが強いことは分かっていました。前半は修正できませんでした」(早稲田大・HO佐藤主将)
スクラムでの優勢から前進した近畿大は、自慢のアタックも炸裂。スクラムでフリーキックを得るや、SH渡邊晴斗が速攻を仕掛ける。
するとNO8古寺直希の鋭いクイックハンズからショートサイドでWTB植田が突破。ダイビングトライを決めてみせ、仲間たちへガッツポーズ。近畿大のアタックを秩父宮で披露し、12点差(5-17)に詰め寄った。
さらにトライ直後のセンタースタクラムでは、ふたたび強烈ヒットから相手を崩し、なんと3連続でペナルティ奪取。対抗戦で帝京大学も崩した早稲田スクラム相手に優勢となり、主導権を握った。
しかし敵陣ラインアウトでロングボールのミスなどがあり、近畿大はこのチャンスを活かせず。風上の有利を十分に活かせない。
すると前半終了前には無理なパスが被インターセプトを浴びる。捕球したのは早稲田大のルーキーWTB田中健想。快足を飛ばして4本目を奪い、24-5で試合を折り返した。
後半になって、早稲田大は前半大きな課題となったスクラムを修正した。
「(近畿大のスクラムは)対抗戦ではあまりないような、ほぼ僕たちに寄り掛かるほどの圧力があって、そういう相手に自分たちが止まってしまって前半やられてしまいましたが、そこを(後半は)一歩前で仕掛けてスクラムを組めたのは良かったです。(後半は)間合いの詰め方、掛け方を修正できました」(早稲田大・佐藤主将)