挙式にかけた金額は6億ドル!? アジア1の富豪アナント・アンバニのウエディングを写真で振り返り【前編】
アジア随一の富豪とも呼ばれるインドのムケシュ・アンバニの御曹司、アナント・アンバニが先ごろ、ムンバイでラディカ・マーチャントと結婚式を挙げました。6億ドル(約950億円)もの費用をかけたと言われるこの式はすでに、「世紀のウエディング」と呼ばれています。 ここでは、アンバニ家の文化拠点であるジオ・ワールド・センターで執り行われた式当日の様子を、ムンバイに拠点を置くフォトグラファー、ヒマンシュ・パテル氏による独占写真とともに振り返ります。
きらびやかな衣装をまとった花嫁のラディカ。彼女自身も、インドの著名な財閥であるマーチャント家の出身です。
結婚式を執り行う新郎新婦とその家族。式にはなんと、6億ドル(約950億円)もの費用がかけられたと伝えられています。 会場は全体が見事な花の彫刻で彩られていました。ウエディング・プランナーのプレストン・ベイリー氏は『TOWN&COUNTRY』の取材に対し、こう語っています。 「結婚式全体では、私が手がけていないものも含めて数十億本もの生花が使われました。おおげさに見積もった数ではありません」「アンバニ夫人は、人々が触れることができる要素はすべてが本物でなければならないという、非常に具体的なルールを設けていたからです」
とびきりの笑顔を見せるラディカ。
写真は左から、俳優のランヴィール・シン、主役のアナント&ラディカ、俳優のディーピカー・パードゥコーン。
有名なクリケット選手で、インド代表チームの元キャプテンでもあるマヘンドラ・シン・ドーニは、温かいハグで新郎新婦を祝福しました。
ラディカと彼女の父親がバージン・ロードを歩く様子。アナント・アンバニの視点から写しています。
きょうだい&いとこと共に入場するラディカ。彼女をはじめ、アンバニ家のファミリー、そしてゲストの多くは、エメラルドのジュエリーを身につけていました。
宝石商のリー・シーゲルソン氏は『TOWN&COUNTRY』に対し、次のように語ります。 「インドにおいて、エメラルドは非常に重要な意味を持ち、この国の豊かな文化と歴史に深く根付いています」 「エメラルドはその魅惑的な美しさだけでなく、シンボルとしても人々にあがめられてきました。歴史的に、エメラルドは王族の権威や神性に関連づけられ、英知や繁栄、保護をもたらす存在であると信じられています」 「また、インドの伝統では、エメラルドは知性とコミュニケーションを司る水星と結びつけられています。こうした結びつきがエメラルドの地位をさらに高め、儀式や祝典、特に新たな始まりと永遠の愛を象徴する結婚式で身につける装飾品として好まれるようになりました」