小池都知事が定例会見9月24日(全文1)一言で言うと、もうひと踏ん張り
宣言は解除すべきか、もしくは延長すべきか
東京新聞:ありがとうございます。9月幹事社の東京新聞の原です。幹事社から2点、新型コロナ関係で伺います。まず月末、緊急事態宣言が期限を迎えます。政府のほうでも解除、それからまん防措置への移行等、検討されているということなんですけれども、東京都の場合、現下の都内の感染状況とか、新規陽性者数は減少を続けてますけれども、知事、先ほど言われたように入院者数っていうのはいまだある程度高水準にあるということも踏まえた上で、宣言後の対応というんでしょうか、どういう形が望ましいのかといいますか、あるべき姿なのか、解除なのか、延長なのか、それから重点措置への移行なのか、現時点では都としてどういうふうにお考えなのかをまずお願いします。 小池:都としては、先ほどご質問にもありましたように、このところ数は減少しています。それは例えばこの先月と比べてとか、第5波の中での減少の話でございますが、この間はワクチンの接種が進んで、今日、今申し上げたように70%を超える第1回の接種、6割の第2回の接種など、進んできていることも事実であります。 それからこのところ、減少といえば、今日もご紹介した夜の、いわゆる夜間の滞留人口。ただ渋谷のあそこの行き帰りだけではなくて、滞留人口、夜の滞留人口、これがある程度低い水準に抑えられてきていることなどなどがあるわけでございます。そういったところで減少傾向にありますけれども、これから国がどのような対応を行っていくのか議論をされていると聞いておりますので、それらのことも見ながら都として感染状況や医療提供体制を見極めながら、また専門家のご意見も踏まえて国との協議をしつつ、具体的な検討を進めていくという考え方でございます。
どこまで踏ん張ればいいのか
東京新聞:分かりました。もう1点、新規陽性者の今後の見通しといいますか、ある程度、どこまで抑えるのか、目安について伺いたいんですが、本日午前中のモニタリング会議でも、先ほど知事おっしゃられますように、さらに感染者数っていうのを抑制する必要があるというような指摘がありました。都としてどこまで抑え込む必要があるのか。先ほど知事は、もう一踏ん張りというようなこともおっしゃいましたけど、踏ん張った結果の、どこまで踏ん張ればいいのかというようなことを都民に対して示したほうが行動の1つの目安にもなると思うので、その辺りどういうふうなことを想定されているのかお伺いします。 小池:第1波と、経まして、これまでなんとか、この山谷を繰り返してきているわけです。その間に取り巻く環境や、また意識の変化ということもあります。同じ措置、同じ呼び掛けをしても、受け止め方はそのたびに変わってくるものだというふうに思います。ただ、総じて言えることは、感染拡大の波を繰り返すたびに、前回の最小値より高くなっているということであります。感染の拡大が、また次の第6の波が専門家の皆さま方も警鐘を鳴らしておられるわけでありますけれども、それを考えますとやはりもう一段、新規陽性者をさらに減少させる必要があるということ、これらのことは専門家の皆さまもおっしゃっていることであります。 引き続き、今も緊急事態宣言の真っただ中にあるわけで、そして、この期間の最後の土日であります。ここで皆さんと共に、これまでの皆さま方のご努力も水の泡にならないためにも、ここのもう一踏ん張り頑張りましょうということを申し上げたところでございます。それには引き続き、感染拡大防止というさまざまな基本、いつも同じじゃないかと言われるかもしれませんけれども、しかしながら一方でワクチンが進み、抗体カクテルが進みということでありますが、基本は変わらないということで、徹底をお願いしたいと思っています。 東京新聞:今、7日間平均がだいたい500に近づくようなところまで減少を続けているんですけど、人数的に目安としてどこら辺に置くのかというのは、お示しいただくのは難しいでしょうか。 小池:それも専門家の皆さま方と引き続き推移を見ながら考えていくということになろうと思います。残念ながらまだ専門家の皆さま方からの分析の結果は、両方赤いランプがともっていると。感染状況、医療提供体制ともに赤だということであります。 東京新聞:分かりました。幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けてからご発言ください。では、お願いします。