エアコンの風向は「下方向」よりも「水平」の方が、「消費電力量」が3割も少ない? 誤解の多い節電術を紹介
ちょっとした気遣いで効果を感じられる節電術
エアコンは、ちょっとした工夫で消費電力をおさえられる可能性があります。 例えば、エアコンフィルターの小まめな掃除も、その1つです。部屋の中の空気を吸い込んで稼働するエアコンは、空気中に漂うゴミやほこりも吸い込みます。フィルターは、そのほこりが内部に入るのを防ぐ役割があるとされています。 経済産業省資源エネルギー庁によると、2週間に1度フィルター清掃をしているエアコンと、ほこりで目詰まりしているエアコンを比較すると、年間31.95キロワットアワーの省エネ、約990円の節約につながる可能性があるようです。
省エネタイプのエアコンに買い替える
省エネ性能に優れたエアコンへの買い替えも、節電につながる可能性があります。消費電力量は、エアコンによって違いがあります。同じメーカーの商品でも、新しいエアコンほど省エネ性能が優れている傾向があるようです。 一般財団法人家電製品協会によると、2013年の平均的なエアコンの年間消費電力量は903キロワットアワーでしたが、2023年の最新型省エネタイプでは76キロワットアワーになっているそうです。約15%の省エネが実現され、金額にして4154円相当の節電効果が得られる可能性があります。 現在使っているエアコンが省エネタイプのものでなければ、買い替えを検討するのもよいでしょう。
まとめ
冷たい空気は重く、床付近にたまる性質があるため、風向を水平にして、エアコンが設置されている高さから部屋全体を冷やす方ことで、約3割もの節電につながるようです。 ただし、暖房を使用する場合はこの限りではないようです。暖房使用時に風向きを水平にしてしまうと、暖かい空気が高いところにたまりやすい性質があることから、部屋がなかなか暖まらない傾向があるようです。そのため、暖房を使用する場合は、風向きを下に向けた方が、電力効率がよくなる可能性があります。 また風向き以外にも、フィルターをこまめに掃除したり、省エネタイプのエアコンに買い替えたりすることで、節電につながる可能性があります。 今回ご紹介した節電術はほんの一例ですが、使い方1つで電気代がおさえられる可能性があるため、工夫してお得にエアコンを活用しましょう。 出典 ダイキン工業株式会社 エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査 経済産業省 資源エネルギー庁 機器の買換で省エネ節約 一般財団法人家電製品協会 スマートライフおすすめBOOK 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部