東芝が米原発子会社の損失開示遅れで会見(全文1)
英国のNuGen社について
それでは次に英国のNuGen社、これにつきましてご報告差し上げたいと思います。英国では現在、原子力の受注活動をしれおりますけれども、それがこのNuGenプロジェクトでございます。私ども2014年の6月にNuGen社の株を60%取得いたしました。残る40%はENGIE、基の名前がGDFスエズでございますけれども、そちらの会社が保有しております。イギリスのウエストカンブリアのほうMoorsideサイトというところにAP1000を3基建てるというところにつきまして、現在、土地調査を完了いたしておりまして、土地に関する契約を締結いたしました。さらに建設に必要ライセンシングの取得という段階に今、入ってございます。 ここで英国の原子力の状況につきまして簡単にご説明いたしますと、英国ではヨーロッパの中では非常にユニークな、原子力に対しての推進方針を採っております。低炭素電源確保ということで原子力を強く支持しておりまして、長期間の固定電力価格、これを決めておりますともに、政府の借入政府保証というようなことも打ち出しておりまして、非常に魅力のある、安定した市場だというふうに考えてございます。 また私どもの獲得しておりますMoorsideサイト、そちらにつきましては原子力施設であります、セラフィールドと隣接しておりまして、地元も非常にこの建設計画について支援をしていただいてるという状態でございます。これにつきまして現在、今、ご説明したような開発ライセンシングの状態でございますけれども、私ども最終的にここにプラントを建設をするということに関しましては、最終的な投資判断を2018年というのを目標においてございます。これまでにすでに2016年の6月に買収を行いまして、170億円のお金を払っております。今後、これに対しまして、設計審査、また環境建設、運転関連のライセンシング、英国政府の電力料金、政府借入保証の交渉を行い、建設資金を集めていくというような活動を2018年まで行ってまいります。 その結果といたしましてライセンシングが取れ、また資金が集まったという状態を見越しまして、その状態では18年にさらに建設に進んでいくということを目指してございます。そこではEPCと呼んでいますプラントの建設も、私どもが引き受けることになりますけども、運転後の燃料の供給、またメンテナンス等、さらに私ども持っております株式の売却等で、私ども投資を回収していくという考え方でございます。従いまして2018年のファイナル・インベストメント・ディシジョン、これに合わせまして私ども情報を開示してまいりまして投資をする、またそれに対してのリスクについて皆さまのほうに今後、ご説明をしていくということを考えております。 次にフリーポート液化サービス契約でございます。これも雑誌等で一部話題に上っているプロジェクトでございますけれども、私ども米国のテキサス州のフリーポートという液化プロジェクト、ここに対しまして液化の権益を獲得してございます。液化の量といたしましては、総量220万トン、年間でございますけれども、これを20年間ということでございます。これは私ども火力発電所、これの受注といたしまして、従来、発電機器のビジネスをしておりますけれども、これにLNGをセットといたしまして販売していくということを現在進めてございます。2019年には今、申しました220万トンの引き取りの義務が発生いたしますけれども、現在この220万トンに関しましてそれぞれの複数のお客さまと交渉をしている段階でございます。全体の合計といたしまして220万トンを超えるお客さまと現在交渉しておりますので、これにつきましては十分販売ができるという見通しを今、持ってございますけれども、これにつきましても1つのビジネスのリスクということでございますので今後の私どものLNGの販売、これにつきましての経過をきちんとご報告するということでございます。 以上、私のほうから電力、社会インフラグループに関しましての重要案件のご説明を差し上げました。 司会:私どもからのご説明は以上でございます。これより皆さまのご質問をお受けしたいと思います。ご質問がございます方、挙手をいただきまして、係の者がマイクをお持ちしましたらば所属とお名前をおっしゃっていただきまして、ご質問をいただくようにお願いいたします。それから今日何人か出席をしております。もし回答者のご指定がございましたら、していただければと思います。それから、Roderick社長につきましては、通訳の者が会場におりますので、日本語でご質問をいただいて結構でございます。それではお願いいたします。じゃあ、一番前の方。