近所の大きな一軒家。旦那さんは「自衛隊」の自衛官として働いているそうです。自衛隊って給料がいいんですか?
自衛隊は日本を守る国家公務員です。有事の際はもちろん、ゲリラ豪雨をはじめとした災害時にも私たちを助けてくれる頼もしい存在です。自衛隊はその責務の重さから「年収が高いのでは」とのイメージを持つ方も多いでしょう。 この記事では自衛官の給料と、他の職業と比べて待遇面でどのくらい有利なのかを紹介します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
自衛官の給料は?
まずは自衛官の給料を紹介します。防衛省の自衛隊 帯広地方協力本部が公表している、年齢別の全国平均年収(民間給料)と自衛官平均年収は以下の通りです。 表1
※防衛省 自衛隊 帯広地方協力本部「自衛官のお給料について」を基に筆者作成 一般的な企業と同様に、年齢があがるにつれて年収も高くなる傾向があります。 ■一般的な年収は? 次に一般的な企業における年収と比較し、考察します。今回は国税庁が公表している「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」に基づいて、一般企業の平均賃金を、男女計458万円、男性563万円、女性314万円としています。一方、自衛官の場合、表1に記載された各年代の年収を基に計算すると、男女計約520万円と推測できます。 自衛隊のほうが一般企業よりも平均年収は高いです。しかし、自衛隊は常に危険との隣り合わせにあるといえるでしょう。幸いにも、現在の日本国内で戦争などは起きていませんが、災害派遣などで国民の命を守る要職に就いているのが自衛隊です。非日常の過酷な環境下で活躍することを求められているため、一般企業より多くの給料をもらえると考えられます。
自衛官はさまざまな手当がある
自衛隊員には月給のほかにさまざまな手当が支給されます。手当を加えることにより、年収アップが可能です。自衛隊員の手当には特定の地域に配属される際の手当や特定の任務に就いた際に支給される手当などがあります。ほかにも、寒冷地手当やパイロットに支給される航空手当などさまざまです。 ■生活費 自衛隊員は生活費がかからないことが特徴の一つです。勤務中は駐屯地で暮らすため、生活に必要な光熱費、水道代、家賃がかからないといわれています。民間企業で働く場合にはこれらの支出あるため、自衛隊員と比較すると支出額に差がでてしまうでしょう。 自衛隊員は駐屯地で生活することから、通常かかる支出がほとんどなく、自由に使えるお金を多く残せます。その分、貯金がしやすいことがメリットといえるでしょう。