[国スポ少年男子]流れ変えるため前への姿勢を表現。福岡県CB落合春翔主将(北九州U-18)は「恩返し」を誓う
[9.23 国スポ少年男子準々決勝 福岡県(1-1PK5-4)東京都 北部グラウンドB] 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 前半、福岡県は守備がハマらず、大苦戦。東京都に押し込まれたが、後半の35分間で立て直し、好守から勝ち越しのチャンスを作っていた。主将のCB落合春翔(北九州U-18、1年)は、「(前半は)ハイボールに対しても、下のボールに対しても、最終ラインが低かったんで、もう少しラインを上げて、前、前にアタックできるようにっていうのは意識しました」。その主将はその前への姿勢を一際表現していた。 前半はチーム全体の強度が上がらず、個々が上手い東京都に局面を打開されて決定的なシュートへ持ち込まれていた。何とか1失点で凌いだが、差を見せつけられるような35分間。その中で、強くアタックに行けることや1対1の守備に自信を持つ落合は後半、DFラインから飛び出すくらいの勢いでボールを奪いに行った。立ち上がりに同点としたこと、また勇気を持ってプレーした主将の影響もあったか、後半は空気感が一変。福岡が主導権を握る時間を増やした。 落合は、同時に背後のケアも徹底。「相手もボールとマークを同一視させないようなポジショニングを取ってきて、そこの駆け引きっていうのは九州では味わえないような、違った感じだったんですけど。藤川選手とも協力しながら、ライン間、ライン裏へ走る選手に対しては2人で守れたかなって思います」。コンビを組む181cmCB{藤川虎三}}(福岡U-18、1年)と良い関係性で守ることができていた。 PK戦勝利をチームメートたちとともに喜んだ主将はチームメートやスタッフへの感謝と恩返しへの思いを口にする。「(主将を任せてもらっていることは、)凄く光栄なことだと思いますし、やっぱり自分がキャプテンマーク巻くことに対して何の嫌味というか、反対もなく選手たちはついて来てくれてるので、ほんとにそこはちゃんと感謝したいと思いますし、スタッフの方たちも物凄くサポートして下さるので、そこに対しての恩返しっていうのは絶対にしたいなっていう風に思って戦っています」。チームが目標に掲げる初の単独日本一へ、あと2試合も戦い続ける。 「福岡発世界へ」はチームの合言葉。落合自身も「(北九州で)プロになるっていうのが目標なんですけど、やっぱ世界へっていうのは常に意識してはいます」と語る。「福岡発世界へ」を実現している日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は落合にとって「1番目標にしている選手」でもあるプレーヤー。関係者から高校生当時のことや人間性の素晴らしさも聞き、刺激を受けている。身長174cmで特別なサイズのない落合は、所属チームでSBにも挑戦中。この国スポで福岡の歴史を変えて自信と「福岡発世界へ」のきっかけも掴む。
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