選手の決断を尊重する指揮官が、唯一譲らなかった勝負所。 首位を相手に“残り15秒”で逆転劇を披露|フットサル
【Fリーグ】バルドラール浦安 3-4 シュライカー大阪(11月30日/バルドラール浦安アリーナ) 【映像】次世代GKの神セーブ!元日本代表&初代リーグ得点王も大絶賛! 11月30日、バルドラール浦安アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第17節が行われ、バルドラール浦安とシュライカー大阪が対戦。大阪が4-3で勝利し、6連勝を含む10試合負けなしの首位・浦安から、残り15秒のゴールで勝ち点3をもぎ取った。 今シーズン、大阪に招へいされた高橋優介監督は、これまで名古屋オーシャンズの育成組織やFリーグ選抜、アグレミーナ浜松の監督を歴任し、選手育成に定評のある指導者の一人だ。 「いつも選手に選択肢をもてるように、促している」 選手たちに“考えさせる”フットサルを展開する指揮官は、大阪にどんな変革をもたらし、また今節に向けてどんな準備を整えて臨んだのか。 試合を終え、高橋優介監督が記者会見に出席した。
不安定な状態でゲームをこなしている印象
●高橋優介監督|シュライカー大阪 ──試合を振り返って。 今日はとにかく積極的に「やり合うゲームをしよう」という話をしてゲームに入りましたが、立ち上がりが悪く、 2、3分嫌な時間が続きました。そこから落ち着きを取り戻して自分たちが試合を動かせる状態にはなったものの、相手のイゴールの存在が大きく、攻守両面で苦戦しました。特にGK攻撃についてはしっかり対策をして臨みましたが、あまりうまくいかず苦しい第1ピリオドになりました。第2ピリオドについては、ハーフタイムに「もう少し積極的に前に出よう」と共有し、修正することができたのかなと思います。 ──首位の浦安相手に勝利できたことについては、どう捉えていますか? 守備は細かいところで良くない部分がありましたし、今日だけではなく、不安定な状態でゲームをこなしている印象がまだあります。このチームの監督に就任してしばらく経ちましたが、「戦う」という意識が思っていたよりも薄れる時があると感じます。 戦術については論理立てていろいろ落とし込むことはしますけど、それを超えるものとして「戦う」意識は必要ですし、「みんなそれはわかっているよね?」とゲームの前に話をしていました。 ただ、それでも1試合ずっとできているかと言われたらそうではありません。逆にやりすぎて不安定な部分を生んでいることも、今日のゲームに関してはあったと思います。ただ勝利できたことだけ考えれば、いい方向に転がったと感じています。 ──その「不安定さ」ということを含め、就任1年目で感じている大阪の印象やここまでの戦いへの手応えを教えてください。 プレーの質に関しては、若い選手も含め全員がいいものをもっていると思います。ただ、フィジカルが不足していますね。1試合をとおして、強度を保ったままいいプレーを続けることには、まだまだ難しさがあります。そうした課題に対して、昨シーズンは戦い方を選んでいるところがあったのではないかな、と。ただ今シーズンからはその壁を取り払いたいという狙いがあり、少しずつバリエーションが出てきたと思っています。 結果だけ言えば、もちろん満足はしていません。いくら新しいチャレンジをしていても、もう少し勝たなければいけないですし、勝てたはずの試合もいくつか思い浮かびます。特にリーグ前半戦はセットプレーの得点が少なかったので、そこは開幕から力を出せていたらよかったなと感じています。
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