「ギターの音がうるさい」と部屋を追い出されそうです。エレキギターですがアンプなしですし、あまり迷惑になっているとは思えないのですが、気にしすぎではないでしょうか…?
賃貸で1人暮らしをしていて、ギターの音がうるさいと追い出されそうになったらどうしたらいいのでしょうか。エレキギターであればアンプなしで弾く場合、自身ではあまりうるさくないと感じているかもしれませんが、苦情が出ている時点で、近隣に迷惑をかけている可能性が高いです。 騒音で大家さんや管理会社から注意があった場合、必ず出て行かなくてはいけないのでしょうか。
アンプなしのエレキギターは騒音?
環境省では、各地域の類型によって騒音の基準値を設けています。例えば、主として住居用に供される地域の場合、昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下が基準です。ただし、2車線以上の車線を有する道路に面する地域の場合、昼間は65デシベル以下、夜間は60デシベル以下となります。 エレキギターの生音の音量は、65~75デシベル程度とされています。つまり、2車線以上の車線を有する道路に面する住宅街であったとしても、エレキギターの生音は騒音に該当する可能性が高いのです。 なお、30W程度のアンプを通した場合、エレキギターの音量は80~90デシベル程度となります。アンプを通したエレキギターの音量はピアノの音量とほぼ同じで、この辺りから騒音として気になり始める人が多いようです。
騒音で苦情が来た場合、必ず退去しなくてはいけないのか
賃貸借契約に騒音に関する禁止事項が記載されている場合、入居者が違反した時点で貸主は契約解除が可能です。ただし、即契約解除となるケースは少なく、注意および勧告が行われるケースが多いでしょう。 張り紙などで入居者全体に周知した後、改善が見られない入居者に対して個別で注意喚起が行われます。それでも改善が見られないときは内容証明郵便による勧告を行い、期日までにトラブルが解決しない場合は契約解除となるケースが多くなっています。 先ほど解説したように、エレキギターの生音は騒音の基準値を超えている場合が多く、近隣から苦情が来ている時点で改善の必要があります。貸主から改善を求められても応じなかった場合、最悪の場合は強制退去となるため注意しましょう。