マイナ保険証の利用促進を解説!従来の保険証は2024年末に廃止が決定。6月からの医療費改定でどうなる?
河野デジタル大臣は2024年7月12日の記者会見にて、マイナンバーカードの健康保険証(マイナ保険証)について利用推進に努めていくことを公表しました。 ◆【写真5枚】マイナ保険証の利用率は?移行後の医療費が高くなるって本当?診療報酬比較表を見る 現在は利用推進のために医療機関へのインセンティブが提供されており、徐々に利用率を伸ばしている最中です。 本記事ではマイナ保険証の概要を紹介しつつ、2024年度に施行された診療報酬改定について詳しく解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
マイナ保険証とは?
マイナ保険証は、マイナンバーカードを健康保険証として利用することです。 2021年10月から本格的な運用が始まり、2023年4月から医療機関でシステムの導入が義務化されています。 政府は2024年末の保険証廃止に向けて、認知と利用促進を強化しているのが現状です。マイナ保険証には、一体どんなメリットがあるのでしょうか? ●マイナ保険証のメリット ・過去に処方された医療情報を医師や薬剤師などに口頭で伝える必要がなくなる ・手続きなしで高額医療費制度の限度額以上の支払いが不要になる ・引っ越しや転職後の更新が不要になる ・マイナポータルで確定申告時の医療費控除申請が行える ・医療業務の効率化を図れる これまで高額医療費制度の支給を受けるには、窓口で全額の支払いを済ませたうえで支給申請書を提出しなければなりませんでした。 しかし、マイナ保険証を利用することで、限度額以上の支払いが免除されます。 また、データに基づいた診断や投薬を受けられるのもメリットです。過去の医療情報を口頭や紙への記入で伝える手間が省けるため、必要な情報をスムーズに共有できます。 同時に医療従事者は業務の効率化を図れるほか、誤記リスクなどを防げます。 次にマイナ保険証の利用率を確認していきましょう。