ロッテFA移籍の福田秀平が古巣ソフトBに2つの宣戦布告「甲斐キャノンから走る」「千賀キラーとなる」
国内フリーエージェント(FA)権を行使して、福岡ソフトバンクホークスから同じパ・リーグの千葉ロッテマリーンズへ移籍した福田秀平外野手(30)の入団会見が15日、千葉市内のホテルで行われた。 河合克美オーナー代行兼球団社長、井口資仁監督にはさまれる形でひな壇に座った福田の獲得には、宣言残留を認めたソフトバンクを含めた6球団が手を挙げた。今オフのFA戦線で最大の争奪戦が繰り広げられたことに「自分が一番驚いている。いろいろな人が自分を見てくれていたことに感謝したい」と笑顔を浮かべながら、ロッテを選んだ理由として井口監督を含めた首脳陣の熱意をあげた。 「いろいろと悩んだ時期もありましたけど、最終的には井口監督、鳥越(裕介)ヘッドコーチから何度も電話をいただいたことが決め手になって、千葉ロッテマリーンズにお世話になると決めました。井口監督から『待っている』という言葉をいただいたときは、すごく嬉しかったですね」 神奈川県横浜市出身の福田は、多摩大学附属聖ヶ丘高から2006年の高校生ドラフト1位でソフトバンクに入団。走攻守の三拍子がそろった、内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして4年目の2010シーズンから一軍に定着したが、さまざまなけがに苦しめられたこともあって、レギュラーの証となる規定打席に一度も達したことがなかった。 今シーズンも規定打席が443打席のなかで、80試合、183打席にとどまりながらも自己最多の9本塁打、26打点をマーク。3年連続の日本一を獲得したポストシーズンでも2本塁打を放った勝負強さが埼玉西武ライオンズ、中日ドラゴンズ、東京ヤクルトスワローズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、古巣ソフトバンク、そしてロッテを含めた6球団を獲得へと動かした。 数多く送られたラブコールのなかからロッテを新天地に選び、楽天へFA移籍した鈴木大地が背負っていた「7番」を託された福田は「すごく嬉しく思うとともに、この番号が似合うような選手にならないといけない」と表情を引き締めながら、未知の領域となる規定打席到達を目標に掲げた。 「新しい環境に飛び込むので、自分自身がいままでにない自分の可能性に期待したい。僕は規定打席に到達したことのない選手なので、数字的な目標を挙げることは難しいんですけど、とにかくプロ野球選手として、まずは規定打席を目標に頑張っていきたい」