「ひとりで死にたくない結婚」した45歳の夫が悩む、年上妻「3回目の浮気」の末路
「孤独死をさけるため」の結婚からの浮気も…
「独居老人の孤独死や貧困などが報道され、“誰でもいい”と結婚する40代が増えています。人間性をよく知らないまま結婚し、不満がたまり浮気に発展することもあります」と言うのは、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんだ。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。 【マンガを読む】孤独死にも様々…”見える”不動産会社社員が事故物件を担当したら 2024年11月12日に国立社会保障・人口問題研究所が発表した『日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)』によると、2050までにひとり暮らしとなる割合は東京都の54.1%を筆頭に、半数以上の27都道府県で40%を超えると推計されている。 ちなみにコロナ禍は出会いの機会は減少。戦後最小水準と言われた2020年の国内婚姻件数は52万5490組から、2021年が51万1138組、2023年が43万6000組で、増加には至っていない。そして、「51万組」の中には、「コロナだったからこそ結婚した人」もいる。その一組が、今回山村さんのところに相談にきた45歳の浩司さん(仮名)だ。 前編「「ひとりで死にたくない」コロナで結婚を決めた40代男性の「大きな誤算」 」で伝えたように、浩司さんと妻はコロナ禍のZoom飲みで出会い、結婚した。6歳年上の妻はコロナ禍でなくなると親に迷惑をかけるのが嫌だ、ひとりで死にたくないと浩司さんに結婚をもちかけたのだ。しかし結婚してすぐ妻の浮気が発覚。そして3回目の浮気と思われる外泊があり、浩司さんが山村さんのもとに浮気の証拠を押さえてほしいと依頼してきたのだ。では本当に3回目の浮気をしているのだろうか。そして夫婦の決断は。
コロナ禍で「ひとりで死にたくない」
浩司さんと妻との夫婦関係を振り返ります。2人は2020年のステイホーム時に、Zoom飲み会で知り合います。ともにIT関連会社に勤務しており、浩司さんは国内の大手企業ですが、高学歴の妻は外資系企業に勤務しており、収入も社会的地位も浩司さんよりも高いです。 出会いのきっかけとなったZoom飲み会は週1開催で、2人は意気投合。家デートを繰り返します。コロナ禍でなければ結婚話にならなかったかもしれないといいます。なぜなら、独身の状態でコロナになり、死ぬことをを妻は恐れていたからです。というのも妻は一人っ子で家族は老いた両親しかいません。妻にもしものことがあれば、老親が入院時の身元保証人や延命措置判断、遺体引き取りをすることになってしまう。それを回避する目的も、浩司さんと結婚した理由でした。 浩司さんは両親と2人の姉、5人の甥と姪がいます。浩司さんにとって孤独も結婚も切実な問題ではありませんでしたが、妻の人柄に惹かれ、41歳の時に結婚。当時、妻は47歳だったそうです。 しかし、4年間の結婚で、妻は3回浮気。結婚1年目に、浮気相手とドライブし、ホテルのジャグジーに入る妻の写真を見てしまい、妻に詰め寄ると「二度としない」と謝罪したので許しました。 2度目の浮気はそれから半年後。浩司さんが4ヵ月間の海外赴任に行っている最中に、妻の浮気がわかり、これは不問に付します。そして3回目。深夜帰宅や週末ゴルフが増えてきたので、浩司さんは「出張に行く」と妻に嘘をつきました。妻はその日、朝になっても帰ってこなかったのです。 浩司さんは妻が帰宅しないことを確認してから、調査依頼の電話をしてきました。妻の「3回目の浮気」が真実なのかもわかりませんが、浩司さんが前に進むことができるよう、急ぎ調査をしなければと感じました。