柴田理恵「88歳の母は要介4の状態から1まで回復。健康に必要なのは生きる目的だと実感」抗加齢医学研究の第一人者・米井嘉一に聞く、健康な体を維持する秘訣
女優やタレントとして活躍し、ハツラツとした印象の柴田理恵さん。しかし、年齢とともに疲れを感じるようになってきたとか。抗加齢医学研究の第一人者である米井嘉一さんが、人が老化するメカニズムや、若々しい体を維持する秘訣を教えます(構成=山田真理 撮影=天日恵美子) 【写真】柴田理恵さん「生きる目的って健康に必要なんだなと、母を見て思うんです」 * * * * * * * ◆脂肪が多い脳の糖化を防ぐには 米井 そのほかの生活習慣で、気になることはありますか。 柴田 運動習慣でしょうか。舞台の間はかなり体を動かしますし、入念なストレッチも行います。だけどそれが終わると、全然やらない(笑)。あ、でも犬の散歩は毎朝しています。夏の間は5時半に起きて、1時間ほど歩かされてから朝ご飯の支度を始めるルーティンです。 米井 朝の散歩は運動になるだけでなく、老化予防の面でも大変おすすめです。人間の体内時計は約25時間周期なので、油断すると24時間周期の地球時間からずれていってしまいます。 その調整に有効なのが、起きてすぐ太陽の光を浴びること。目が光を感じると、睡眠を司るホルモン・メラトニンの分泌がピタッと止まります。それから約14時間後に再び分泌し始め、自然な眠気を誘う。つまり朝の散歩には、体内時計のリズムを整える効果があるのです。 柴田 へえ! 犬が「起きろ起きろ」ってせかすのをうるさいと思っていたけれど、感謝しなきゃ。(笑) 米井 そして、散歩でほどよく空っぽになった胃に食べ物が入ることで分泌されるのが、成長ホルモンです。ケガの修復や肌の体謝を促す役割があります。 柴田 肌にもいいんだ! 年齢的に、もう成長ホルモンは出ないと思っていました。(笑) 米井 名前で誤解されがちですが、大人も分泌しますよ。メラトニンや成長ホルモンによる刺激で体内時計と地球時間を合わせておくと、ほかのホルモンや自律神経のバランスも整いますし、消化吸収能力や脂質代謝も上がって高血糖になりにくい。いいことずくめなんです。
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