ベイスターズ、現役ドラフトで上茶谷大河が移籍、浜地真澄が入団
2022年オフから始まった現役ドラフト、今年のベイスターズはインパクトの強い結果となりました。2018年ドラフト1位入団の上茶谷大河が、福岡ソフトバンクへの移籍となり、阪神から浜地真澄の入団が決まりました。
今年は上茶谷を含め、過去最多となる3人の元ドラフト1位(千葉ロッテ・平沢大河、広島・矢崎拓也)が移籍となりましたが、上茶谷の放出は、驚きも含めた意味で意外だったと言えるかもしれません。
上茶谷は東洋大学時代に甲斐野央(福岡ソフトバンク→埼玉西武)、梅津晃大(中日)とともに『東洋大三羽烏』と呼ばれ、ドラフトでは小園海斗(広島)の外れ1位ながら、東京ヤクルトとの2球団競合の末、ベイスターズに入団。
1年目から開幕ローテ入りを果たし、球団新人記録を更新する6連勝をマークするなど、7勝6敗、防御率3.96を記録しました。2年目以降は右肘の故障などもあり、低迷が続きましたが、リリーフに配置転換した2023年にロングリリーフ、終盤には勝ちパターンの一員となるなど覚醒し、46試合に登板して5勝3敗4ホールド、防御率2.11をマークしました。
今季もリリーフでスタートしましたが、交流戦でベースカバーの際に左足首を捻挫して離脱したこともあり、18試合の登板で2勝2敗1ホールド、防御率4.73という成績に終わっています。来季の先発再挑戦も見込んで、オフにはメキシコ・ウインターリーグに参加していましたが、遠い異国で移籍の一報を聞くことになりました。
打撃フォームのモノマネやバウアー在籍時には、「スピーチライター」を務めるなど、選手からもファンからも愛されたキャラで、SNSなどでは移籍を悲しむ声も多く見られましたが、当の本人は「新天地でも活躍する姿をお見せできるように頑張っていきたいと思います」と思いの外明るく、リーグが変わっても、活躍が期待できそうです。
ベイスターズ入団が決まった浜地は、2016年ドラフト4位で福岡大大濠高校から阪神に入団。こちらは山本由伸(オリックス→ドジャース)、梅野雄吾(東京ヤクルト→中日)、太田龍(元巨人)と「九州四天王」と呼ばれました。高校の1年先輩には坂本裕哉、1学年下には今季限りで戦力外となった三浦銀二がおり、ベイスターズとは少なからぬ縁がある選手と言えそうです。