ベイスターズ、現役ドラフトで上茶谷大河が移籍、浜地真澄が入団
高卒3年目の2019年に4月の巨人戦で先発として一軍デビューを果たした浜地は、5月以降は中継ぎに回り、21試合に登板して2勝1敗、防御率6.11を記録。その後、2年間は1試合、4試合登板と低迷しましたが、開幕一軍入りを果たした2022年にはリリーフとして、夏場に16試合連続無失点を記録するなど、52試合に登板して1勝3敗21ホールド、防御率1.14と大ブレイクを果たしました。
チームがリーグ優勝、日本一となった2023年は30試合の登板で3勝1敗6ホールドをマークしましたが、防御率5.86と不本意な成績に終わりました。今季は18試合の登板にとどまっていますが、防御率は2.11で、投球回数あたりの与四球と被安打数の合計を表すWHIPは0.89と、2022年(0.91)を上回る数字を残しており、26歳という年齢を考えても、再度ブレイクの可能性もありそうです。
2人の通算成績を見ると、ともに実働6年間で上茶谷が121試合登板、20勝23敗4ホールド、防御率4.12、浜地は126試合登板で6勝5敗27ホールド、防御率3.49と実績的には同程度の成績で、双方が釣り合った交換トレード、という見方もできそうです。
現役ドラフトでの移籍では、1年限りで戦力外になってしまう選手も少なくありませんが、昨年ベイスターズに移籍した佐々木千隼も元ドラ1で、移籍1年目の今季は28試合登板で防御率1.95と結果を残しています。
同じ元ドラ1の上茶谷にはホークスでの活躍を、そしてブルペン陣が充実している現在のベイスターズで、浜地もまた全盛時のような輝きを見せてもらいたいものです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸