【JBCクラシック】武豊ノットゥルノが昨年のリベンジへ! 逃げて良し、マクって良しの〝自在脚質〟が武器
[JpnI・JBCクラシック=2024年11月4日(月曜)3歳上、佐賀競馬場・ダート2000メートル] ノットゥルノ(牡5・栗東=音無秀孝厩舎) 父ハーツクライ 母シェイクズセレナーデ 母の父アンブライドルズソング 「こうやって答えも出たので、必ずJBCに帰ってきたいと思います」 2月のJpnⅢ佐賀記念勝利後、インタビューでファンに力強く宣言した武豊とノットゥルノが、いよいよ佐賀競馬場に戻ってくる。その一戦はまさに強いのひと言だった。好位の外めをしびれるような手応えで追走すると、2周目の3コーナー過ぎで早々と先頭に立って4馬身差をつける快勝。JpnIジャパンダートダービー以来となる勝利は〝今年のJBC有力候補〟に名乗りを挙げるに十分な走りだった。 昨年のこのレースは、武豊騎手が直前に負傷したため急きょ森泰斗騎手への乗り替わりとなったが、デビュー以来初めてハナを切る形になり、2着に粘り込んだ。これが転機となったのか、名手へ手綱が戻った5月のJpnⅡ名古屋グランプリは後続に8馬身差をつける圧巻の逃げ切り。昨年までは直線が長い右回りコースを得意にしていたが、晩成型の父ハーツクライ産駒らしく、馬体が完成期に入った近況は小回りでもしっかりと結果を残してきた。ウィリアムバローズとは初めての対決。同馬の出方が気になっても、逃げて良し、マクって良しと脚質に幅が出た今なら不安は感じられない。今年のJRA勢で佐賀コースの経験を持つのはこの馬だけ、というのも好走を後押しする。 来春に定年を迎える音無調教師は宮崎県出身。自身最後のJBC開催が同じ九州の佐賀競馬場という巡り合わせになる。夏負けの影響でぶっつけ本番の形にはなったが、帰厩後は丹念に乗り込み武豊を背にした先月23日の栗東ウッド追いでは僚馬2頭をぶっち切る好時計(7ハロン94・4ー12・1秒)をマーク。昨年の悔しさを胸に準備万端で挑む今年は、結果で応えてくれるだろう。
東スポ競馬編集部