ミシュランが選ぶ108軒のホテル&旅館「ミシュランキー」日本版!3つ星、2つ星は?ディレクターに聞く評価法
百花繚乱のホテルランキングガイドに参入する新顔の老舗
ミシュラングループに入社以来、一貫してこの有名な赤いガイドブックのグローバル化に貢献してきたのがグウェンダル・プレネックさん。世界40エリアを超えるミシュランガイドの総責任者でありながら、今年からスタートした「ミシュランキー」でもリーダーを務めています。そんなプレネックさんに、今回の舞台裏や今後どのようにミシュランキーを利用していくのがよいのか、お話を伺いました。 なぜ「ミシュラン」はいま、ホテル版をスタートさせたのでしょうか。 「おかげさまで世界中で愛され、多くの人々にご利用いただいているミシュランガイドですが、創刊当初から一貫して読者へのコミットメントを大切にしてきました。現在、40を超えるエリアで刊行していますが、匿名調査員は国籍も性別もさまざまな混成チームであり、基準は世界同一です。他のレストランガイドと異なる独自のセレクト基準であり、だからこそ変わらない支持を得ているわけです。そんな我々がホテルガイドを出すにあたっては、レストランガイドと同様に存在意義と審査基準をきちんと定める必要がありました。構想はずっとありましたが、実現には時間がかかりましたね」 さて、ホテル業界にはすでに名を知られた多くのランキングガイドがあります。「コンデナスト・トラベラー社」の『リーダーズ・チョイス・アワード』や『フォーブス・トラベルガイド』は特に有名。昨年からは「世界のベストレストラン50」で知られる「ベスト50(フィフティー)」がホテル版をスタートさせているし、トラベルサイトの読者の書き込みや投票によるランキングなどは数えられないくらい多岐にわたります。そんな中で新たにこのレッドオーシャンでの航海を始めたミシュランキー。そこには明確な目的がありました。 <写真>インターナショナル・ディレクターのグウェンダル・プレネックさんは2003年ミシュラングループ入社。意外な話ながら「ミシュランガイド」がヨーロッパ以外で展開されたのは創刊105年後の2005年「ニューヨークシティー版」が初めてのことで、プレネックさんは入社後はずっと、ガイドの海外展開に携わってきた。