練習中に指示を出す川崎の長谷部・新監督（カメラ・岩原　正幸）

　Ｊ１の川崎が７日、２０２５年シーズンの練習を開始した。ミーティングと全体練習後に取材に応じた長谷部茂利監督（５３）は「クラブのフィロソフィー（哲学）を大事にしながら、まずは体現していくことが大事。勝ち点を取りながら、少し修正していくことがあると思う」と語った。昨季まではＪ１・福岡で指揮。川崎の印象については「分かりやすいのは得点力が高く、攻撃力がある。これは継続すべき。失点が多い。これは修正するべき点です。そこに付随することがある。維持することだけでは人間は成長が止まってしまうので、高めていく必要がある」と力説した。 　現役時代の９７年には１シーズン在籍したこともあり「過去短い時間ですけど、選手としてお世話になった。今回自分に声をかけていただき、チームを良くしていこうと話をもらい、断る理由は何もなかった」と説明した。初日の練習を指揮し「緊張感のある中で終わり、すがすがしい気持ち。少し静かだったというのはあるが、技術的なところは相変わらず上手だなというところは見られた。いい顔つきで、笑顔も見られ、クラブハウスの中から（選手がお互いに）久しぶりと、雰囲気は良かった」と印象を口にした。 　昨季はリーグ戦で８位。タイトル奪還への思いを問われた指揮官は「もちろんそれはある。過去に２回、３回ではなくたくさん優勝しているチームですから、そこを目指すのは当たり前のこと。私自身もそう考えている」と優勝への思いを語った。