「浅場に生物が集中する」信じられないほどのパターンを発見。そしてそのまま…
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回はホームの亀山湖での釣りをレポート。まさかのパターンを詳しく解説してくれるそうだ。 【写真】「こいつはワタカかな…?」ブラックバスの胃の内容物。
亀山湖で現在最強とも思えるパターン発見
さて、今回は亀山湖へ… H-1GPX(ブラックバスをハードルアーだけで釣る大会)が行われる関係で、3日間亀山湖へ。結果は優勝となりました!なんと津久井湖戦に続き、まさかの2連勝。 しかも今回はプラからむちゃ釣れ… 自分でも信じられないほどのストロングパターンを発見し、そのまま優勝してしまう流れとなりました。今回はそんな現在最強とも思えるパターンに関して説明したと思います。
前情報の亀山湖はイマイチ…
前情報では全く釣れないといわれていた亀山湖。私も先週1日来たのですが、その時点では全く同じ感想。3本で1200g取れれば間違いなくシングル入賞だろうと読んでいました。まぁ試合当日も、結果としては800g以上釣ればシングル入賞だったわけですが… なんとプラの二日間は余裕の3kg超え。自分でも信じられない展開。まずこれはもう単純なキーポイントなのですが『今はシャローに、でかいバスがいない。』 亀山湖の場合、アングラーの99%が岸に向かってルアーを投げます。 房総半島に来るアングラー特有の動きなのですが、GWあたりからシャローで釣れ出すとアングラーが増加。しかし例年、最高水温から徐々に水温低下するお盆過ぎからバスが岸から離れていきます。 そうするとアングラーのSNS釣果情報が激減→フィールドが閑散とする、この流れが例年のパターンです。ただ、ここで重要なのは、シャローが釣れないだけで沖にいるバスは引き続き高活性だという事です。 亀山でいえば、岬周りの立ち木、例えば藤林やトキタ対岸あたりの沖にはバスはたくさんいるのです。最近、亀山湖は釣れていないという情報が多い、ということは沖にバスが出始めたのかな?と考えたわけです。 また、これは忘れがちなのですが、バスは沖の立ち木の中層にいます。ボトムではないのです。したがって、沖にキャロやダウンショットを投げてもフォールでは食ってくる可能性はありますが、ボトムでアクションし続けてもダメ。 沖の立ち木を攻略するにはハードルアーか、ワームならミドスト系になるでしょう。この辺りもボトムを集中して狙う、一般の人が釣果が伸びない要因かと思います。 食べている餌はシャローで釣れている時期と変わらず。エビ・稚ギル・小魚系、亀山湖はなんでもよく食べます。 水温が落ち始めると、バスや稚ギル、エビたちも徐々に深い場所へ移動します。これは溶存酸素量が関係していると考えていて、特に亀山湖は貧酸素水が多くなります。夏場は単純に、深い場所で生きていけないため、シャローに生物が集中する時期になるわけですね。