シーズン2勝目が遠い金谷拓実 「全部がついてくる」最終日へ
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(28日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71) 【画像】顔を覚えましょう 松山茉生(まつやま・まお) 昨年大会は首位スタートからして2打及ばず3位。1年前の雪辱戦となる金谷拓実が12位から6バーディ、1ボギーの「66」をマークし、首位に2打差の5位で優勝争いに加わった。
「ショットがすごくいい感じでチャンスも多かった」という持ち味を存分に生かし、前半に4バーディを集中させた。出だし1番のティショットをラフに入れながら、5mのチャンスにつけてバーディ先行。3番もラフからピン左1mにつけて加速した。この日の難度2番目だった490ydの7番では、フェアウェイから200ydを5Iでピンに絡めてタップインバーディ。ギャラリーの歓声に右手を大きく上げて応えた。
3月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」を制してから今季2勝目が遠い。「自分でも最大限のプレーをやっているけど、結果に結びつかずに悔しい思いをしている」と感情をにじませる。6月「BMW日本ゴルフツアー選手権」では、首位タイから出た最終日に伸ばし切れず、4位で連覇を逃した。7月「日本プロ」6位、8月「横浜ミナトチャンピオンシップ」7位とトップ10入りを重ねて入るが、あと一歩が踏み出せていない。 「どこのコースでも良いプレーをする自信はある。最近はできていないけれど、明日はいいラウンドをしたい」と言葉にも熱がこもる。今季1位を走るパーオン率は初日61.1%(11/18)、2日目77.8%(14/18)、この日88.9%(16/18)と日を追うごとに上がり、最終日に向けて強みを発揮しつつある。
今週を終えて、現在5位にいる賞金ランキングでトップ5をキープできれば、11月中旬に始まる来季の米ツアー出場権を争うQTの2次予選会から加われる。「明日いいプレーをすれば全部がついてくる。優勝を目指して頑張りたい」と意気込み、ラスト18ホールの争いを見据えた。(愛知県みよし市/塚田達也)