西部警察 西部機動軍団PART-2【3】特徴的な長いアンテナとボディの両サイドに付くパトライト|マシンRS-2
シリーズ:西部警察 西部機動軍団PART-2 【3】マシンRS-2 マシンRS‐1とともにパートⅢ第16話で登場したマシンRS‐2は、マシンRSシリーズの中で最も個性的な存在だ。エアスプリットや大型ボンネットダクト、エアロバンパー、フォグ&赤色灯、ストリームスプリット、リアバイザー、リアスポイラーといったフロントやリア回りのマシンRSを特徴付けるディテールは共通だが、見るからにその出で立ちは特異だ。まず目を引くのがリアからルーフに向かって大きな弧を描くアンテナ。まるで昆虫の触角のようなそれは、3m近くもありそうな長さ。また、ルーフ上には大型パトライトがなく、ボディサイドに回転赤色灯が取り付けられている。これは反転式で、不使用時はボディ内に格納されるギミック付きだ。もう少し細部を見ていくと、唯一サンルーフが装着され(このため大型パトライトは取り付けられない)、トランクはボディ後方が支点となる逆ヒンジだ。室内に目を移せば、助手席が残され横並びで2名乗車が可能となっているのもRS‐2のみだ(RS‐3は前後乗車)。 【画像26枚】犯人のすべてを丸裸にする次元を超えた情報収集能力 さて、このRS‐2は登場回で、「哨戒の任にあたる情報収集車には、距離測定機(GLLD)、目標車識別をするIFF、平面および側面投影が可能なISAレーダー、微細な振動と音源をキャッチするセンサーなど、最新科学の粋を集めた機器が装備されております」と紹介されている。このほか、警察や航空機、船舶、遭難自動通報など各種無線を送受信できる特殊無線機や、音源の周波数に変化が生じるドップラー効果を応用して相手との距離を計る「パルスドップラーシステム」、センサーからの電気信号をもとに犯人の動きや規模、逃走ルートを読み取る「センサー信号処理装置」など、犯人逮捕につながる情報を収集するためのハイテク装備が満載されていた。 情報分析車両のRS-3ではあのコンビが活躍していた これらの機能・装備がいかんなく発揮されたのは、やはり登場回のパートⅢ第16話で、パルスドップラーシステムや側面投影が使われている。とくに後者は、劇中のシーンでモニターにバイクのシルエットを映し出し、最先端技術の一端を視聴者に見せつけたのだった。しかし、ひとつだけ残念なことがある。RS‐2を象徴する特殊装備にトランク内に設置された4連装特殊弾発射筒があり、これは無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾が発射可能なのだが、劇中では一度も使われることがなかったのだ。この特殊装備は情報収集車としては異色だったためなのか、登場回以降はそもそも特殊装備が使われるシーンが少なかったためなのか、はたまた派手なカーチェイスシーンに重きを置いたためなのか、その理由は定かではないが、逆ヒンジのトランクリッドを開いて「バシュッ」と閃光弾が空高く打ち上げられるシーンが見たかった。 それはさておき、RS‐2のメインドライバーは石原良純演じるジュンこと五代純で、助手席に小林昭二演じるチョーさんこと南長太郎が座ることが多かった。最年長刑事がハイテク装備を操作するシーンはなかなか微笑ましくもあるが、その機能は効果絶大。第16話や第20話で犯人を追跡する大門軍団を、収集した情報を元に的確にサポートする。そして、冒頭の触角のごときアンテナが伸びているのは、地方ロケシリーズの中でも人気が高いパートⅢ第32話の仙台編「杜の都・激震!!」で見ることができる。貴重なシーンだ。 初出:ハチマルヒーロー vol.49 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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