花王、博報堂「最先端の人の研究」とは?生成AIとは違う“新しいアプローチ”の面白さ
生成AI時代の「企業の新しい勝ちパターン」とは
今後、生成AI・合成データ時代においては、いかに顧客や自社にとって価値を提供できるデータを持っているかが重要となる。 従来であれば自社で蓄積しているデータや、IoTなどのセンシングデータについてすべてを分析し活用することはリソース上、難しかった。その結果、日本企業には多くは、データを蓄積してきたものの、活用されていない宝の山として眠っている状況があった。 そうした中、生成AIの活用により、これら社内のデータをサービスとして展開させることにつながる。その際に、掛け算として有効となるのが合成データだ。社内蓄積データの欠損データを補完したり、データを拡張して価値を高める上では合成データ活用の効果が大きい。 花王や博報堂のように自社の強みとなるデータを合成データで拡張し、新たな価値創出やビジネス創出につながるケースが増えていくことが期待される。 本記事を執筆した小宮昌人さんは、本記事の内容に関連して2024年11月10日に新著 「生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~」(SBクリエイティブ)を上梓します。ぜひ、本連載とともにチェックしてみてください。
執筆:d-strategy,inc 代表取締役 、東京国際大学 特任准教授 小宮 昌人