死亡相次ぐ──子どもの「水難事故」防ぐには 5割は川で…危険な場所は? 「浮き具」誤った着用で事故も【#みんなのギモン】
■高知のプールで4年生の男子が死亡
山崎アナウンサー 「プールにも注意が必要です。高知・高知市では小学校の水泳の授業で4年生の男子児童が溺れて亡くなる事故が起きました」 「亡くなった児童が通う小学校ではプールのポンプが故障していたため、4~6年生は水深が10センチ以上深い、近くの中学校のプールを借りて水泳の授業を行っていました」 「事故のあった5日は4年生の授業が行われていて、担任2人と教頭の3人がついていましたが、事故当時の状況は3人とも見ていなかったということです」 「高知市教育委員会は、市内の学校の今年度の水泳の授業を中止し、今後第三者委員会を設置して事故の検証を行う予定です。原因の究明が待たれますが、プールでの思わぬ事故を防ぐ方法を知っておくことも大切です」
■プールでの事故を防ぐ3つの注意点
山崎アナウンサー 「日本ライフセービング協会では注意点を挙げています」 「まずは飛び込まない、潜らないなどのルールはしっかり守る。事前に体調を確認し、体調が優れないようならプールに入らないことも大切です。また十分なウオーミングアップと泳いだ後のクーリングダウンも、ケガや溺れることを防ぐために有効だということです」 斎藤キャスター 「体調確認は本当に大事だと思います。陸と水で違うので、ガクッと『あ、疲れてきたな』という瞬間が来ることがあります。その辺は気を付けないといけないですね」
■「アームリング付き浮き具」で事故も
山崎アナウンサー 「また、小さいお子さんとプールに行く際、アームリング付きの浮き具を使うことがあるかもしれません。誤った使い方によって、子どもが溺れる事故が起きています」 「こうした浮き具は本来、両腕と胸の方に来るように着用するものですが、去年8月には誤って浮き具を背中側に着けた3歳の男の子がプールで溺れる事故があったということです」 「日本ライフセービング協会が協力した国民生活センターによる実験映像では、背中側に浮き具が来ていると、子どもがうつぶせの姿勢となり、顔が水につかって呼吸が困難になる様子が確認できました」