死亡相次ぐ──子どもの「水難事故」防ぐには 5割は川で…危険な場所は? 「浮き具」誤った着用で事故も【#みんなのギモン】
■深い「淵」と浅い「瀬」が続く川
山崎アナウンサー 「この間遊んだ場所と一緒なら大丈夫、ということが通じない可能性がありますからね。川の危険性については、流れがあることに加え、地形が複雑という点もあります」 「川の蛇行している箇所には、流れは緩やかでも水深が深い、『淵』と呼ばれる場所があります。この淵と淵をつなぐ比較的真っすぐな区間を『瀬』と言いますが、ここは水深は浅いものの流れが速いです」 「このように深い場所と浅い場所が続き、1本の川で同じように見えても場所によって深さや流れは変わります」
■堰堤の真下では「循環流」が発生
山崎アナウンサー 「さらに河川には、人工的に整備されている場所もあります。水の流れを変えたり勢いを弱めたりするための石やコンクリートが置かれ、流れがより複雑になっている場所や、取水口が設置されて吸い込まれてしまう場所もあります」 「堰堤(えんてい)という小さな堤防の真下では、渦巻いた『循環流』となり、ここに入ってしまうと子どもだけでなく大人でも脱出は難しいということです」
■軽く流されやすい子どもを見守る場所
河出奈都美アナウンサー 「川では絶対に安全だと言える場所はないとは思うんですが、自分が子どもの頃川遊びを経験したことを振り返ると、楽しかったりいろんな発見があったり…。体験させてあげたいという人も多いと思うので、大人はどういったことを意識すればいいのでしょうか?」 山崎アナウンサー 「河川財団によると、大人も子どももライフジャケットを着用した上で、大人は子どもよりも下流にいるようにということです。上流側にいると子どもが流された時、救助が間に合わないということが起きます」 「大人もライフジャケットを着用し、あらかじめ下流で流れが緩やかな場所を確認しておくことが大切だということです。子どもは軽くて流されやすいため、救助が間に合わないということもあります」 森圭介アナウンサー 「私も水遊びをする時は自分もライフジャケットを着るようにしています。親御さんはいつもお子さんから目を離さないようにしていると思いますが、水辺で遊ぶ時は本当に、瞬きの一瞬で状況が変わることがありますからね。気を付けないといけません」