【NFL】ジャガーズオーナーが「期待されているのは今すぐ勝つこと」と明言
文脈にそぐわない内容も、引用の間違いもなかった。ジャクソンビル・ジャガーズのオーナーであるシャド・カーンが2023年シーズン終盤の崩壊を“組織的な失敗”と呼び、チームが今すぐ勝つことを期待していると話したのは、本心だったようだ。
疑問点があるとすれば、それはカーンがトレーニングキャンプ開始直前にそのように明言したことだろう。これについてはジャガーズが先週に配信した『The Hunt(ザ・ハント)』の最新エピソードでも明らかにされている。
「約1カ月前に、ジャガーズと市のパートナーシップや、“未来のスタジアム”建設のための資金承認を祝った」と語ったカーンは、こう続けた。「そのため、報道陣の対応をしたのだが、すぐにフットボールの話になり、“私たちにとって、期待されているのは今すぐ勝つこと”と言ったのが引用された。だから、事実を明らかにするために今夜を楽しみにしていた。私の発言は誤って引用されたわけではない。改めて言わせてもらうと、期待されているのは今すぐ勝つことだ」
ジャガーズはヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンの下、2シーズン連続で9勝8敗の成績を残したが、その内容はまったく異なるものだった。2022年、シーズン後半に追い上げてAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区を制覇し、プレーオフ進出を決めたジャガーズは、そこで終わらず、ワイルドカードラウンドのロサンゼルス・チャージャーズ戦で歴史に残る逆転勝利を果たした。一方の2023年シーズンはシーズン終盤に失速し、最後の6試合中5試合で敗れてプレーオフ進出を逃している。
その結果、オフシーズンには早くからさまざまなことが起こった。
クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスとラインバッカー(LB)ジョシュア・ハインズ・アレンが大型契約にサインし、ケガから復帰したクリスチャン・カークが中心となっているワイドレシーバー(WR)陣には、ドラフト1巡目指名されたブライアン・トーマスJr.が加わっている。また、ジャガーズはフリーエージェント(FA)だったディフェンシブエンド(DE)アリク・アームステッドやWRゲイブ・デービス、ガード(G)エズラ・クリーブランド、センター(C)ミッチ・モースを獲得するという動きにも出た。