【TBCC2024】 トータル7台を購入! 三菱ギャランクーペFTOを愛しすぎた男
予選と決勝で異なるタイヤをチョイス
ワイドトレッドでショートホイールベースとなっているFTOのボディは扱いやすいサイズで、菊池さんはイン側のタイヤをリフトさせながら毎戦アグレッシブな走りを披露。 スポーツキットが組み込まれているエンジンは低回転域からトルクがあり、スタート直後のジャンプアップを可能としている。ワンオフのマフラーが奏でる迫力ある排気音からも、エンジンの素性のよさを窺い知れる。 その他、ビッグネームであるトミタク(クレイジーケンバンドの横山剣さんと共にボンネットにサインを描いている)のLSD、クラッチ、ファンネル、OS技研のデフなどを使っている。 ゴールドのホイールは往時に流行ったシャドーの復刻版で、本物も所有しているが、さすがにレースでは使っていない。ちなみに、今回のタイヤはジムカーナ競技やサーキット走行に適した横浜ゴムのADVAN A050で、予選用として優れたグリップ性能を発揮しつつコントロール性能も高いワンラップアタックスペシャル的なG/Sコンパウンドで臨み、決勝はサーキット走行全般に適したMコンパウンドで挑んでみた。 ステアリングは、三菱ラリーアートの前身となったコルトスピードの製品で、菊池さんはリプロ品を装着している。 「スキーに行くのも近所のデパートに行くのも、みんな昔の三菱車ですよ」 そのように話してくれた菊池さんは、熱心な三菱車フリークとして、これからもモータースポーツフィールドを走り続けるだろう。
高桑秀典(執筆/撮影) 平井大介(編集)