有村智恵と原江里菜の2025年女子ゴルフツアー展望 ランキング上位勢が米ツアー挑戦も「変わらない選手は強い」
【連載】有村智恵のCHIE TALK 過去の連載記事はコチラ 有村智恵と原江里菜の対談・中編。4月に産休からの試合復帰を控えた有村プロと、ここ数年はステップアップツアーが主戦場ながらツアー出場を続けてきた原プロ。2025年の目標と、2025年JLPGAツアーの展望を語り合う。 【写真】2024シーズン女子ゴルフツアーで躍動した選手たち webスポルティーバのYouTubeチャンネルでは対談のフルバージョンを公開中。 (>>対談前編はコチラ) 【どこかで「有村智恵に負けたくない」という気持ちがあった】 ――あけましておめでとうございます。おふたりの2025年の抱負をお聞かせください。 原 智恵ちゃんは試合に出るでしょ? 有村 4月にスポンサーをしてくださっているヤマハさん(ヤマハレディースオープン葛城)とバンテリンさん(KKT杯バンテリンレディスオープン)の試合があるので、それを目指して、と思っていたんですけど、日が迫ってきたら「これ行ける気がしない」みたいな(笑)。 それに間に合わせるには相当の練習が必要ですが、その時間が取れそうになくて。限られた時間のなかでどう自分を追い込めるか、ですね。 やっぱり子育て(と並行が)がキツいんです。本当は休みたい時もあるんですけど、そのなかでも練習に行かないといけないから、これは結構心を鬼にしないとな、と思っています。 ――原プロはいかがですか? 原 私は本当に何も考えてないんです。 何も考えてないというか、ずっと何をしようかなと思いながらも、何も動いてない状態で。もちろん、NECさんの所属なので、推薦で試合(NEC軽井沢72ゴルフトーナメント)も出させていただけますし、これまでのお付き合いのなかで、推薦で出場させてくださる企業さんもいらっしゃるんですけど、それを毎年繰り返していていいのかな、と。この年齢になって、どこかで何かを切り替えないと何も変わらないんじゃないかと思うようになりました。今、こんなことを言っていても、開幕戦でティーグラウンドに立っている可能性もあるんですけど(笑)。 自分のやりたいこととか、やるべきこと、やれることをゆっくり考える時間を作りたいです。試合に出るとなると、練習を一番の軸に据える必要があって、忙しさに負けて自分の思考が止まるので、まずは一旦考えたい、考えることに時間を使いたいなと思っています。 ――練習に対する考え方は以前と変わりました? 原 効率を上げようという気持ちは出てきました。 デビューした時は、どこかで「絶対智恵ちゃんに負けたくない」っていう気持ちがあったので、(試合後の練習でも)「智恵ちゃんがパッティンググリーンから出るまで出ないぞ」とかがあったんですよ。自分の中ではこっそりと。 でも、智恵ちゃんも帰らないから、グリーンを出るのが5時半とかになるんです。 「え、もう帰りたい」と思うけど、「でも智恵ちゃんがまだいる」をずっと繰り返していました。さすがに今になって、年を重ねてきてからは「今日はこのノルマをやろう」とか、自分が軸になりました。試合会場でも自分の時間を過ごすことが増えましたね。