愛知県・大村知事が定例会見6月24日(全文2完)リニア問題は国が解決策見いだして
リニア新幹線は国策事業
なお、それがなかなか折り合いがつかないということであれば、それはやはり、この大井川の水系、これは一級河川でありますから、国が河川管理者でありますので、この水問題はやはり国が責任を持ってやっていくというものでありますので、これは国交省、国のほうで、政府のほうで、そこの間を取って、1日も早く解決策を見いだしていただきたい。そのことは去年からずっと申し上げておりますが、引き続き強く申し上げたていきたいというふうに思っております。 そしてもう1つ、リニア新幹線というのも、これは新幹線なので、国が事業計画作って、そして事業者にこの事業をしなさいという指示をするという、そういう制度、立て付けになっておりますので、まさに国策事業なんですね。ですからそういう2点からしても、これはやはり国、政府が、これは前面に立って解決策を見いだしていただきたい。そのことを愛知県としても、そしてまた、リニア建設同盟会の会長としても、沿線9都府県の総意としてこれはしっかりともの申していきたい、申し上げていきたいというふうに思っております。 なお、これは2027年度ということで、私どもさまざまな事業、プロジェクト、名古屋界隈の、名古屋大改造、それからまた名古屋界隈の再開発、大改造等々も取り組んでおりますし、それに向けて名古屋駅への速達化という事業。鉄道も道路も含めて、そうしたものにも取り組んでおりますので、これは引き続き予定どおり、私どもはしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。 なんとしても、今週はもちろんですが、今週と言わずにもう、何度も何度も話し合いをしていただいて、より良い解決策を見いだしていただきたい、それをできるだけ早く解決策を見いだしていただきたい、お願いを申し上げたいというふうに思っております。 司会:ほかに質問のある方はいらっしゃいますか。
より良い解決策を見いだしてほしい
大村:ですから、さっきちょっと補足しますと、ヤード工事というのは土壌汚染対策法などに基づいて、地権者の同意が必要だということで、その地権者さんが県の了解が必要だということをつけてやっているので、そこがあればもう、地権者の同意書は出ているということでありますので、そのことはそういう手続き。 そして一方、トンネル工事は河川法の県知事許可が必要なので、これはヤード工事を始めたからといって、トンネル工事がそのまま言葉的に、なし崩し的に、それはつながっていくということにはならないということなんですね。 ですからそういう意味では、まずはヤード工事をやっていただいて、その上で、この水問題は専門家、有識者会議の皆さんで英知を結集して、より良い解決策を見いだしていただきたいというふうに思っております。よろしいですか。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】愛知県・大村知事が定例会見6月24日