秋篠宮さまとヘンリー王子に「次男シンドローム」とも言える共通点 ジャーナリスト・多賀幹子さんが指摘
59歳の誕生日を前に行われた記者会見で、秋篠宮さまが秋篠宮家に対するバッシングについて「いじめ的情報と感じる」と発言した。国民はどう受け止めればいいのか。ジャーナリストの多賀幹子さんに聞いた。AERA 2024年12月23日号より。 【写真】新しい並び順に驚き!斂葬の儀に参列した愛子さま、佳子さま、悠仁さま * * * 英王室を長く取材してきた私は、秋篠宮さまはヘンリー王子と思考の方向性が似ていると感じます。もちろん英王室と日本の皇室では、歴史も成り立ちも全く違いますが「次男」という立場で見ると、自分を「被害者」と捉える共通点に気づきます。 先日の会見で秋篠宮さまは「いじめ的情報」と発言しました。男児を産み育てるという貢献をしているのに、なぜ批判されなくてはいけないのか、という不満がにじみ出ていました。 ヘンリー王子は英王室を離脱後の2023年1月、『SPARE(スペア)』という回顧録を出版しました。スペアタイヤなどのように「予備」を意味し、世継ぎの「二番手」としての立ち位置が生まれながらにして決まっていて、その影響が生涯続くという王子の経験が中心に書かれています。 兄(国王、天皇)の補助役として控えているように求められてきた二人。その立場に同情する面はありますし、「生身の人間」ですから行き過ぎたバッシングに耐える必要はないでしょう。でも、どれほど怒り心頭であっても、「それもまた国民の声である」と謙虚に受け止めるのが一般市民とは違うロイヤル、皇族ではないでしょうか。 キャサリン妃は今年3月にがんを公表する前は、公務などに全く姿を見せない時期がありました。ネット上では「すでに死亡」「怠けているだけ」「整形手術に失敗」など散々叩かれました。さぞつらかったでしょう。でも、ある日、自分の口で正直に国民に語りかけました。ネット上の批判、嘲笑を全く責めませんでした。その姿勢は、天皇陛下と雅子さまも同じです。これまで様々な報道がありましたが、バッシングにまともに対抗するようなことはありませんでした。